自分が招集していた頃からこのミーティングに集まる役員で理事会は過半数を占めていた。だからこのミーティングで全員が了解すると実質的に管理組合の管理運営が決まるといっていい。ここでマンション管理組合の基本的な仕組みが理解できているかできていないかが問題となる。理事会の過半数を占める役員が了解しているからといって、理事会にミーティングで了解した事項をキチンと議案にして承認議決し、議事録に残さなければ、勝手な運営業務はできない。管理組合の憲法である管理規約に明記されている。規約から逸脱することは絶対に許されない。

 

最年長役員(A)は夏の総会で理事から監事に役職が変わっていた。監事は理事会に出席して意見を述べることはできるが議決権がなく、本来は理事会の外から理事会や従業員を監視する職責だ。退職した業務責任者から役員資格なしと指摘されたAに抱き込まれた理事(B)、AとBに家来のように顎で使われている理事(C) 3人がマンションの自主管理運営改革に立ち上がった役員有志のミーティングで主導権を握ろうとした。ABC3人はいずれも70歳以上でAは79歳だった。CはAとBのイエスマンそのものだった。

 

ある日Aは役員有志にミーティングを招集した。連絡を受けた理事はBCを含め7人いた。自分は活動を停止していたので最初から参加していない。A主導のミーティング開催は4度目だったようだ。理事である自分がやっていたことを見よう見真似でミーティングなどを主導して開いていた。

するとBC以外のAに招集を受けた理事の1人から自分に相談の連絡が入った。もう1人の理事と二人はA主導のミーティングに出席するのはもうやめたいという。理由を聞くと、理事でもない監事のAが例え懇談会といっても主催するのはおかしい。Aが主導権を握って会議の内容を取りまとめようとするが、具体的な方向や中身がともなわない。会議が終わったあとAの部屋で飲み会をするが、自分が座長であることを集まった役員に知らしめたい、他の理事の歓心を買うだけの飲み会でそれが狙いになっていると。

 

それを聞いて自分は相談してきた理事にその理事はずっと出席していたから自分以外の理事の皆さんはAに賛同して出席し議論しているもの思っていた。自分は辞任届を出して役員活動を停止していたら皆さんにAを通じて慰留されたので、引き続き理事の席をおいていただけだから、皆さんが知っての通りA主導のミーティングには一切出席せず何も知らなかった。

 

自分が主導してミーティングを招集していた時は会議の目的(議題)を明確にして出席を呼びかけていた。そしてこのミーティングの参加は役員有志の任意で集まってもらっていると常に思っていた。このミーティングは開催されようがされまいが何の効力を持たない。このミーティングは下話、打ち合わせ、情報交換をしているだけで、最終的には理事会ですべて決議しなければならない。だから出欠は理事皆さんの自由意志でいいのではないですかと自分は相談してきた理事に返事した。

 

Aの腹の底が見えだして役員有志の中に距離をおこうとする理事が出てきた。因果応報である。ここからAの勘違いや暴走が始まる。令和4年9月下旬のことだった。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合7」に譲ることにする。