略して双極性障害という。女優広末涼子さんの公表された2つの病気のうちの1つ。

 

 

自分はうつ病から躁うつ病、そして双極性障害という病気と14年前に診断されて精神障害福祉手帳を交付されていたが、もう障害が認められないと手帳の更新交付がされなくなった。

病気の確定診断を受けたら、自分自身が病気を治したいと向き合うこと、そして周囲の身近な人たちから素直に支援を受けることがとても大切になる。

でも悲しいかな精神的な疾患に対する理解は身近な人たちですら、なかなかしてもらえない。ましてやその外側にいる人たちや社会にまだまだ偏見が存在している。広末さんの記事のなかにも双極性障害の躁状態の症状として錯乱状態があると精神科医が所見を述べているが、患者1人1人で症状は千差万別、まるで患者全員が錯乱状態になることがあると思われる表現はとても残念だ。

 

偏見は1人歩きし双極性障害患者全員に帰ってくる。いくら患者本人がそうでないと叫んでも、病気が寛解していても一度精神障害のレッテルを貼られたら、まともな人間関係構築を敬遠され、実質的に差別と偏見が生じる。ことさら気を遣って特別扱いしてほしい訳ではないが他の誰とも変わらない普通の人間だということを個々の患者を見ながら判断してほしい。

 

人が心の底で思っていることはわからないので、その人の心に病気に対する偏見や無理解で病気を患っている人が敬遠されているのなら、もうその人と病気の人が信頼関係を真に築くことはできない。

 

広末さんの一日も早い回復と社会復帰を祈りたい。