今年1月末に部屋を売却して故郷大阪に戻ってくるまでの3年間このマンションの役員を務めた。詳しく言えば最初の1年が理事、後の2年間が監事だった。マンション管理運営立て直しのために微力ながら全力を尽くしたつもりだった。

 

自主管理とはマンション各部屋のオーナー(区分所有者)から総会において選任された役員で構成される理事会が直接雇い入れた従業員で建物設備の維持補修や会計事務を行いマンションの管理運営を担っていく仕組みだ。一方従業員を直雇いせず、理事会が総会の承認を得て管理会社にマンションの管理運営を担ってもらう仕組みもある。このマンションの自主管理は30年以上の歴史を持っていて、築半世紀近くなり、これから100年マンションを目指す上で今まさに抜本的な改革を次々に打ち出していかなければならない時期にある。

 

自分は小さいながらも従業員100人近く、直営営業所24ヶ所を有する運送業の経営者だった経験からマンパワーのかけ方、プロセスとスケジューリングなど立て直し改革の手法や手続きを熟知していた。経営者をしていて亡父のせいで失敗倒産したということは周囲の人たちに言ったが、組織論に精通していることはひけらかすものでもないので、そんなことは言わなかった。その7年後もう1つ自分で会社を起業した経験もあるので全体的なことはよく見える。エキスパートではなくゼネラリストということだ。

 

理事就任時、理事会で自分が役員の改革役割分担を任された。

1. 役員有志を募って雑談会でおよそ担当の割り振りをした。

2. 建物設備現況と財務会計の把握。具体的には当時の現職全従業員から担当役員が現行業務の詳細聞き取りをした。

 

聞き取りをして得た情報を整理、残存している書類の一部を調査して評価した結果、「建物設備の修繕の正常化、財務会計と労務の適正化」に尽きることが判明。

 

今後具体的に何をするかを検討立案するため担当役員が集まって何度か懇談会を開いた。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合2」に譲ることにする。