この仕事を10年、20年、30年ずっと携わっているとよく聞く。第1次、第2次、第3次産業どれにもいえる。その中のどの職種にもいえる。
事業、商売、業務として対価が発生しているのであれば、それは立派なプロとして成り立っている世の中に必要な仕事といえる。その仕事を継続して年数を重ねた実績をキャリアと呼ぶ。
そして、その仕事に国や民間団体が資格を権威付けする。ただ、専門家という資格にする場合とこれがないとその仕事ができないという国民の安全安心を考えての許可的な国家資格に大きく分かれる。医師、弁護士、司法書士、公認会計士、税理士が後者に当たる。
では前者はどうか、別にそんな資格がなくても仕事ができる。もし、専門家を認証する資格を持っていても、それに関する仕事に従事していなければ、運転免許証でいうペーパードライバーに過ぎない。資格があってもキャリアがないということで何もできないのと同じ。
なのに20年、30年もキャリアを積み重ねてくるとその資格がほしくなる、または後になって企業がその個人に資格を取ってみたらと勧める場合がある。最新の資格取得勉強の内容とその個人が積み重ねて熟知している内容に大きなズレがあると、その勉強がとても辛いものになる。独学であろうが、授業料を払って勉強しようがしんどい。
自分はキャリアがあるほうが実情に応じた対処が日々できるので、間違いなく即応できてベストと認識している。
自分には専門家であるという国家資格を2つあるが、1つは自身に普段役に立つからいいが、もう1つはペーパードライバーだ。キャリアと資格、どんな風に判断するかはもちろん個人の自由だが、素晴らしいキャリアがあるなら、無駄に資格を取ろうとする手間暇お金を無駄にしないほうがいいのではと自分は思う。