今夕、歯の検診に行った。昨年まで年に2~3回のペースで受診していた。最後に受診したのは昨年8月、引っ越し準備し今年1月末に大阪に引っ越してきて以来初めて受診したので約8ヶ月ぶりだった。
歯の検診と言えば、中身は虫歯などのチェック、歯石取りとクリーニング。先生は出てこず最初から最後まで歯科衛生士さん。
歯科衛生士さんから歯石はほとんどない、虫歯になる可能性がある歯が1本、歯ぐきが加齢で少しずつ弱くなり下がりだしている。だから歯間に物が挟まりやすい。歯ブラシは完ぺきにできているが歯間ブラシをうまく使っていくようにと評価してもらった。
とても笑顔良しの女性で歳の頃なら30歳代後半、ショートカット、耳には小さなシルバーリングピアス、左手薬指には指輪なし。
人に興味というより観察してしまった。歯科衛生士は看護師と同様、非常に収入がよいと昔からよく聞く。現在もそうなのかは知らないが、病院にとってはとても大切な人的経営資源だから当然だとも言える。彼女の笑顔は好感度抜群の広告塔になる。
約50年前の高校時代に親友となった歯科医師がいる。彼は28歳になった時、勤務医から開業医になった。病院の上に住まいがあったが彼はまだ独身だったので1人で住みだした。オープン直前、彼に頼まれて患者モデルとなる。誰もいない夜の診察室で二人だけ。彼は自分の歯ぐきに麻酔をかけ、現代人には不要だと言い放ち自分の親知らずを抜く練習をした。自分の歯の根が丈夫なためなかなか抜けない。レントゲンを途中でかけてここまで抜けてると確認。途中でタバコ休憩。1本抜くのに1時間近くかかった。もう懲りごりだった。患者モデルではなく練習台だった。
彼の歯科医院オープン以来、約40年間、1年に2~3回のペースで歯の検診で彼に世話になった。彼のおかげでここまで大きな治療なしで過ごしてきた。その彼が昨年末で病院経営を売却してリタイアした。自分は信頼して世話になる歯科医院を失った。彼の歯科医院の自分の歯に対する長年のメンテナンスは今回お世話になった歯科衛生士さんから高い評価を受けることになった。
近いうちに彼に連絡して旧交を温めたいと思う。
自分の歯は約40年間彼と彼の歯科医院スタッフに守られ、これからは今夕の彼女に守ってもらうことになる。これで自分の命のほうが歯より先に終えることが確実になった。