先週14日午後、梅田のとあるビルの地下街を歩いていた。真っ昼間から居酒屋が何軒も開いている。その1軒がお客さんでごった返していて、なぜこんなに混んでいるのかと店の前のポスターをみれば、なんとなんと生中ビール、ハイボールとも190円(税込209円)とある。あまりの安さにこの居酒屋に飛び込んでいきたくなる衝動に駆られたが、まだ他の用事を済ませないといけなかったので、泣き泣き我慢して通り過ぎた。

 

梅田から5つ目の駅近くにあるビルの地下街に居酒屋が何十軒もある。そして今夜、知人と二人飲み会しようと18時にそのビルの地下街入り口で待ち合わせて、どの居酒屋に入ろうかとウロウロしていたら凄い立て看板に遭遇した。

 

ハイボールとレモン酎ハイのみ20時まで税込み99円!!

 

時間が早かったのでまだ混んでない。二人はこの店で飲もうと即決。早速レモン酎ハイを二人とも注文。知人がこんなに安ければ、薄いかグラスが小さくて量が少ないかのどちらかかまたその両方かもしれないと注文してから心配になって自分に小さい声で話しかけた。来たらわかると話していたら、酎ハイ2杯がきた。

グラスどころかジョッキ。量は十分、氷も適量で量もたせしていない。そして乾杯。ぐっと1口飲む。味も薄くなく美味しい。知人と顔を見合わせてニッコリ。

約2時間で知人も自分もレモン酎ハイだけを6杯飲んで二人で12杯、店を出るとき、会計したら飲み代だけで約1,200円、支払合計約5,000円、ビックリするやら嬉しいやらで、飲み好きの二人はレジ前に立つ店のスタッフに思わず「安ーっ!」と声をシンクロして叫ぶとスタッフから「どうぞまたご来店ください」と言われて、単純な二人は「また来る来る」といって店を出た。

とまあ酒飲みの卑しい金銭感覚が如実に表れた瞬間だった。

 

しかし、この激安価格のお得感を誰かに伝えたい気持ちになってしまう。でも、アルコール好きの人でない限り、聞いても酒飲みの戯言にすぎないからと思い直す。アルコールを美味しく楽しく飲めたことはとても幸せな2時間だった。