2025年3月4日投稿の「浦島太郎」で「自分は大阪生まれの大阪育ち。亡父は大阪生まれの大阪育ち、父方は先祖代々大阪。存命の高齢の母も大阪生まれの大阪育ち、母方も先祖代々大阪。なので自分は生粋の大阪人になる。」と記した。
亡父は7人兄弟の第三子で三男、最年少第七子が唯一の女子。存命は四男、六男、叔母。亡父の代の兄弟6人の中で自分を含めて従兄弟は4人しかいない。そしてその4人に男の子は2人、その2人から男の子は1人ということで亡父の代の兄弟から見て、ひ孫で男の子は1人しかいない。このひ孫が自分の孫になる。
父方の本家は四男が引き継いでいる。自分の父が亡くなって存命の母と父の遺骨をどうするか自分の孫息子ができる前に相談した。母は母が亡くなった時、父と母の遺骨を一緒に永代供養の寺に納骨してほしいと自分に託した。母と自分が相談した内容は以下の通り。
1. 四男が本家を継ぎ先祖代々の墓を守っている。本家は近隣の寺の檀家だが法事のお布施が非常に高い。
2. 亡父は三男で分家。本家にしばられない。先祖代々の墓に入って高いお布施を負担する必要はない。墓守りも不要。
3. 今まさに少子高齢化時代を迎えて、年々墓を守っていく子孫が減少している。墓守りがいなくなれば墓は荒れ無縁仏になる。
4. 墓地を購入して子孫にどこにいても墓参りしてもらい墓を守ってもらうような手間暇お金を子孫に負担させることは無駄なこと。
5. 仏壇も現在もこれからも子孫の住宅事情を考えて、できる限り小さいものにする。
以上のことから永代供養の寺に納骨することになった。永代供養の寺の事情で亡父の遺骨は数年前に納骨した。その後、一度しかお参りしていない。母曰く自分たちや子孫がお参りしなくてもお寺さんや他の参拝者が拝んでくれる。生きている家族が最優先。亡くなったものは誰がお参りしているのかなんて知る由もないとクールに合理的に高齢の母が結論づけた。
墓守りはその家々の考え方だ。正解はない。
自分の家は自分とこなりの事情があり、そこへ自分たちの今の時代に合わせた考え方を乗せた。自分も息子には父母と同じ永代供養の寺に納骨してくれと頼んでいる。そしてお参りなんかしてくれなくていい、仏壇も負担に感じるなら寺で魂を抜いて処分したらいいと言っている。
生きている家族が最優先。儒教思想もほぼ薄れたそんな時代なのかもしれない。