ベランダや窓辺で植物を栽培することは下手苦手だ。以前、従業員から植木鉢に咲いている蘭をもらった。ほかにも鉢に植えられた花を何度かもらった。いずれも日当たりの加減と水やりの間隔と量がうまくいかず、ほどなく枯らしてしまった。ネットのない時代、育て方を教えてもらったが枯らしてしまった。くれた人には申し訳なくて恥ずかしくて言えなかった。
森進一が歌う「おふくろさん」(作詞:川内康範)の一節に「花のいのちは 短いが 花のこころの 潔ぎよさ」とある。森山直太朗作詞の「さくら」の一節に「刹那に散りゆく運命(さだめ)と知って」とある。
はかない命をさらに縮めてしまった花たちは自分に出くわして不運で可哀そうだった。枯れた花にごめんと小さな声で詫びるしかなかった。もう自分は決して育てようと思わなかった。
そして自分が花屋で花を買って贈る側になった。
花屋で花を買いに行けば選ぶ基準がある。
1. 花屋に置いているか、置いていなければ、ある日時までに取り寄せることができるか。
2. 自分の好みの花でサプライズする。
3. 相手が調べようと調べまいと知ろうとせずとも花言葉は粋なものにする。今はネットがあるからバッチリ。
4. あとはみんなと同じ、予算、花束のボリューム感、色合い、取り寄せすら利かない花の代替え提案は花屋さんにお任せ。
因みに自分の好きな花
野に咲く「すみれ」 花言葉は謙遜、誠実、慎み深さ、小さな幸せ。
スズラン「鈴蘭」 〃 は純潔、純愛、幸福の訪れ(再来)、自分が浮世の垢がつきまくっているので綺麗な言葉に憧れる。
花は猛毒のため食禁止。
かすみ草 〃 は夢見心地、清らかな心、魅力、無邪気。
ガーベラ 〃 は色によって違う。
花言葉で好きなのはスプレカーネーション、忘れな草、深紅のバラの花束(本数によって花言葉が違う)、興味のある方はネット検索を。
花のプレゼントで相手に今の気持ちを伝えよう。花をもらった相手の心から花は腹の足しにならんから現金をと聞こえたら、早く見切りをつけるのが良いのでは。花は贈られた相手の気持ちを試すリトマス試験紙になるから。