SNSとはSocial Networking Service の略で通信ツールを意味する。1990年頃まで電話とFAXしかなかったが、1990年代後半からインターネットの普及で様々な通信アプリが開発され、mail、short message、blog、facebook、x(旧twitter)、instagram、LINE etc.が利用されている。
自分はmail、short message、blog、x、LINEを利用している。
昔人間の自分は近しい身内にSNSで連絡すると、どうしてもすぐに返事が欲しくなる。既読にも丸一日ならなければ、スマホを見ていないのかと連絡がついた時に言ってしまい身内からSNSとはそんなものだと笑われてしまった。こんな電話感覚を未だに引きずる昭和人間は化石人類に分類されて親しい人達から愛想を尽かされかかっている。
でも、これには訳がある。自分も携帯をいつもバッグに入れていた。外出時も自宅にいるときも、外出中でも起きている時でも3~4時間に一度しか携帯を見なかった。父が亡くなる1週間前、緊急入院する時に電話してきた。これは話しができた。しかし、入院5日後真夜中に容体が急変した。付き添っていた母は自分の携帯に電話してくれたが、カバンに携帯を入れて就寝していた自分は朝まで気づかなかった。病院までは2時間以上かかる。父は自分が着く前に意識不明になった。
人生とんでもない目にあわされ尻拭いもしてやったが、自分を育ててくれたのも紛れもなく父、その父に恨み言と感謝を伝えたかったし父の声も聞いておきたかったが叶わなかった。実質的な死に目に会えなかった。取り返しのつかない痛恨のミスだった。
急を知らせる電話に出れなかったことは携帯の持ち方を変えることになる。身内の急病事件事故を知らせる連絡にいち早く気づくようにすること。元々会社経営をしていたから、仕事上で発生する緊急事態にも早く対応できるようにとも考えた。
携帯の大きさをポケットサイズに近いものにして上着やズボンのポケットに入るようにすること。就寝中は枕元に携帯をおくこと。携帯は2~3時間おきに着信確認することを習慣づけること。
今は身内のこと以外は緊急事態は起こらないので、そんなに気を留めなくたなったが、今も父のことがトラウマになって誰からでも返信がないと何か起きてないかと少し心配してしまう。自分を少しずつ楽にしてやりたい。