目下の者に物事の道理をよくわかるように話し聞かせること、納得するように教え導くこと、とある。

ここで道徳的な話しが説得力を持つ。基本は自分がされて嫌なことは他人に絶対しないこと。

誰かからいじめられたり、悪口・陰口を叩かれたり、秘密や約束を守ってもらえなかったりしたら、決して自分は他人に同様のことをしないこと。

これが道徳の始まり。

甘やかすとは、優しさとはまったく違う。親が子供をあまりにもかわいがったり、不憫に思って厳しくしつけない。勝手気ままな行動をゆるすこと。

しかし、その子にとってそれが真の愛情だろうか。子は普通にいけば、親より長く生きる。子は一人で世間や社会を生き抜いていく術を身につけねばならぬ。

障害や難病を抱えていても、ひた向きに生きている人はいくらでもいる。どんな事情があっても参考にしてほしい。

優しさとは、単に親切だけでなく、損得勘定のない心温かい思いやりの気持ちや行動を意味するとある。

自分は甘やかされている人には時にはその人の心の許容範囲を見極めなから、厳しいことも言わねばならないと思っている。これも優しさだと思っている。

精神的に親から自立できず、親も子離れできないのであれば、その子の将来はとても心配だ。

今からでも遅くないので、社会で生きていく力を体得してほしい。