企業は雇い入れた新入社員を育てようと、経営者や人事担当責任者が説明会、講習会、OJTや本人からの聞き取りを実施する。が、これらは押し付けであっては何の役にも立たない。本人が育ちたい、成長したいという意志がなければ、砂漠に水を撒くが如くだ。

 

人材育成はまずは社員である本人が成長したいという固い意志のもと、企業側がそれに力を貸して助ける、お手伝いをして、はじめて成立するものだと思う。

 

同じ事が病気治療にも言える。医師が患者を治そうと、しっかり問診をしたり、検査をしたり、薬を処方したり、カウンセラーをつけたりする。が、例えば患者が処方薬を飲み忘れたり、飲み間違ったり、過剰摂取したりすると、せっかくの薬の効能を発揮しなくなる。患者に病気を治したい、治りたいという意志がなければ、穴の空いたバケツに水を入れるが如しだ。

 

病気治療はまずは患者である本人が治したいという固い意志のもと、医療者側がそれに力を貸して助ける、手助けをして、はじめて進んでいくものだと思う。

 

仕事で悩みながらも成長したいと思っている人、病気で辛い思いをしていても治したいと思っている人、身近で信頼関係を築けた人に少しでも助けをかりて、高い壁を乗り越えていけることを願ってやみません。