道徳とは、国語辞典によると、人の守りおこなわなければならないみち、人生上の考えや行為の標準、となっている。

 

人はよく「そんなの常識だよ」って言う。でも、10人いれば10通りの物差しがあり、その物差しで計った常識の内容も人によって微妙に又は大きく違う。だから常識という言葉はなかなか口にするのは難しい。

 

で、学問のすすめならぬ道徳を勧めたい。

 

では、なにをもって道徳の始めとするか。

人生において約束を守ること、思考や言動の基準設定をどうやって実現していくか、これもまたなかなか難しい。

 

そこで身近なところで物事を考えてみる。

極めて簡単で「自分がされて嫌なことは他者にしない。」が行動規範。

 

例えば自分はいじめられたことがある。なら自分はいじめっ子にならない。

人に悪口を言われて嫌な思いをした。なら自分は陰に日向に他者の悪口を言わない。

約束事を守ってもらえずとても腹が立った。なら自分は絶対約束事を守る。

 

自分が被害者なら被った嫌な思いは誰でも忘れられない。だからこそ決して同じことを他者にしない。

加害者なら直ぐにやめる、二度としない。

 

これが自分から見た相対的というよりは絶対的に近い行動基準となる。

 

これこそ道徳の始まりである。