責任感と気合いで毎日自社に出勤し続けていたら、10年半前、突然起き上がることができなくなり、心が潰れた。
医者の診断は重度の抑うつ神経症いわゆるうつ病。身体的症状は頭痛、めまい、動悸、高血圧、両足の痙攣、引きこもりの上の寝たきり、精神的症状は自己否定、自信喪失、自己嫌悪、自己矛盾、記憶力低下、孤独感、物事の優先順位がつけられない、奈落の底へ落ちていく感じ、極度に沈む気分など。
その結果、常に自分がこの世で、この社会で、自分の家族に必要とされていないと感じ、自分は消えてしまいたくなる。希死念慮が起きる。そんなときに些細なきっかけがあれば、それを実行に移してしまう。
でも幸い未遂で終わったため、こうやって生きている。
医者に散々説教され、もう寝たきりで身動きができないような、トイレに行くのも這ってしか行けないきつい薬を服用させられた。
それから約2年間、通院と服薬で治療を続けた。入院もした。
ようやく8年前頃から今の体調に心身ともに安定しだした。
精神を上げる薬や安定する薬を交互に投薬する治療方法を取ったようで、いつしか病名はうつ病から双極性感情障害に変わっていた。
自分は生きている。今は心から生きていて良かったと思う。
人生、辛いこと、苦しいこと、悲しいことの方が多い。だからこそ楽しいと感じることもある。
あまり頑張らず、あまり目立たずに、少し利己主義でほどほどに生きていたい。
自分より辛い思いをしている人はいくらでもいると思う。
病気と向き合っている人は凄い。あなた自身を大切にして。