当クリニックにて埋入させていただいてから16年経過している、歯ぎしりがある60歳台女性のインプラント症例です❗️

歯ぎしりが習慣的にある方(ブラキサーとも喚ばれています)のインプラント治療は要注意で、長期に渡り過度な咬む力に耐えうる設計と対策が必要不可欠だと私は考えています。

ブラキサーである事を見逃して通常のインプラント治療をすると、早期脱落(インプラントが抜け落ちる)や上部構造の破折を招く畏れがあります。

この患者さんには当初からその旨を丁寧に説明させていただき、ナイトガード(歯ぎしり防止のスプリント)装着、定期的な咬みあわせの確認、そして必要があれば調整を繰返し16年間地道に行って来ました…

上部構造に咬耗は見られるものの、インプラント周囲の骨には何の異常も認めず、機能的にも何ら問題がありません。

あと4年で20年という節目になりますが、よほどのアクシデントがない限りこのまま機能し続けるかと思われます。😁

さすらいのインプランター