ちび子が早起きをしたので

いつもより早め保育園に送って来ました。

昨日ずっと一緒に居たから

なんだか少し

心細いような気がしたけど

お友達を見つけて

嬉しそうにお教室に入って行ったから

ちび子の元気な背中が

なんだかとっても

誇らしくて

ママ、嬉しかった。

5時にお迎えに行くよ。



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帰って来て

ひとり朝ごはん。

やっぱりあたし

家族揃ってのごはんは苦手。

どんなに好きでも

家族ってだけで

どうしてこんなに

こわくて おどおどして 緊張して

力がはいっちゃうんだろう。

実は昨日

おねえからも電話があったのだけど

出なかったし

折り返さなかった。

あたしはただ

普通になりたかった

ごくごくありふれて

一般的で

何もかもおかしなとこのない

すっごく秀でたとこも

すっごく愚かなとこもない

本当にごくごく普通

お金持ちじゃなくていい

仲が良くて、たまに喧嘩して、仲直りして

助け合って思いやって

一緒に泣いて笑って

そんな家族を持って

普通に暮らしたかっただけ。

普通になりたい気持ちが人一倍の

ただ普通を望む子どもだった

女の子だった、女性だった。

たったそれだけだったんだよぅ。

でも

あたしの憧れた普通は

普通じゃない少女のあたしが妄想した

全然普通じゃない家族像だった。

あたしは周りの友達にそんな家族が多くて

憧れて憧れた。

でも ちゃんと

そうじゃない家族の友達もいた。

そんな友達とあたしを重ねて

この子も将来は普通の家族に囲まれて

幸せになれたらいいなって

勝手に思っていて

あたしだけじゃないさみしさを

仲間意識で埋めていた。

気取ったふりして強がって

ひとりで戦ってたから

人目のないお風呂やトイレで

ちょっとでも気が緩めばおいおい泣いた。

そんな時は

早く大人になりたい

大人になって結婚したい

子どもを生んで

お母さんになりたい

大人にさえなれば結婚できる

結婚さえすれば幸せになれる

子どもさえ生まれればいいお母さんになれる

こんな普通で幸せな暮らしが待ってる

って

少女のあたしは

信じて疑わなかった。

経験してみて

あたしの妄想する普通の家族像に拘り続けて

あたしは今どうなってる?

つくづくバカだと思う。

人間てバカ、あたしってバカ。

でも

あの時

人目のないところで泣いていた少女のあたしには

「そうだね、そうだよね。きっと叶うよ」

って言っちゃうよ。ぎゅうってして言っちゃうよ。

だってはなまるだもの。よく頑張ったもの。

だからあたしはバカなの

バカでいいの。

もう家族に拘らないで

そばにいて

近くにいて

ずっとくっついて離れないんじゃなくて

大きな迷惑かけないように

大きな邪魔にならないように

ひとりの時間も大切にしながら

あたしの時間も大切にしながら

存在で助け合って

好い距離感で

"好き"を応援していきたいよ。

いいじゃない?素敵じゃない?

って

見守っていきたいよ。

ごめんね

ありがと

あたし

カラダが真っ二つに裂けて

魂が脱け出して

飛んでっちゃいそうだよ。

苦しいけど

幸せなの。