日にちまたいじゃったけど。

朝イチでちび子の病院。

A先生指名。

一見ふてぶてしいおじいちゃん先生だけど

「僕はね、顔は恐いけど女の子には優しいの」

ってね

口調はぶっきらぼうなのに本当に優しくて

症状の説明も、食事の進め方も

とっても丁寧に説明してくれるから

かーさんのお気に入り。

ちび子が

「お腹すいたー」って言うけど

昨日まで吐いてたから

まだ水分少しだけしかあげてなくて…

って話したら

A先生がちび子に

「何が食べたいの?」

ちび子

「…チョコパン」

A先生

「チョコパンかあ…
先生、聞かなかったことにしてあげる」

かーさんには

「チョコは油だからね、まだダメだけど
パン粥かお粥から始めてね…
粥は3分から始めて今夜までに7分までにしていいよ。
明日からヨーグルトやゼリー。
診てみた感じね
まだ少しだけ吐き気がお腹に残ってるから
本人が食べたくても一気に食べたら
吐いちゃうかもしれないよ。
日常の食事がとれるようになったら
保育園に行ってもいいよ」

などと説明してくれて

最後にちび子に向かって

「もしチョコパンが食べたかったらね
お母さんの見てないところで食べるんだよ」

って言ってました。恐い顔して冗談を言う。

ちび子の食べたいチョコパンとは

焼いてない食パンにチョコクリーム塗ったやつ。

受診中にとーさんにお金おろしに行ってもらって
(とーさん半休にしてもらった)

受診後に3人で帰り

かーさんは薬局と買い物(ちび子のヨーグルトとか)

それからカウンセリングの時に忘れた

傘を取りに出掛けました。

ねーさんたちは放課後出掛けるって言うし

とーさんは飲み会だっつーから

かーさん今しか出られない。

処方箋出してコンビニ行って

かーさんの病院前に着いたら

見知らぬおばあさんがカートを押しながら

あたしに「ちょっとお訊ねしてもいいかしら?」

はい、どうされましたか?

「N先生(クリニック)はどこかしら?
迷ってしまって…」

あー…近いけどわかりにくいのでご案内しますー

ってね、ゆっくり自転車押しながら

Nクリニックまでご案内。

この辺り、病院が多くてわかりにくいですよねえ

「ええ、散々歩き回ってしまったわ」

雨じゃなくてよかったですけど
今日は暑いですねえ

「本当に。暑くて困るわ」

(こんな暑い中、カート押しながら迷ってたのか…)

あそこの3階がNクリニックですよ

「入り口はどこかしら?」

入り口までもう少しですからご案内しますね

…コンビニと銀行の間を曲がって

2階が和食屋さんのとこの3階。

和食屋さんのメニューが飾ってあるとこまで行って

このエレベーターで3階に上がれば
Nクリニックですよー

「暑いのにありがとう」

いえいえ、ではお大事になさってくださいねー

…っておばあさんとお別れしてから

あたしも病院に戻って傘回収。

無くなってなくてよかった。

薬局に向かう道すがら

嫌な人はイヤだけど

あたし

じーちゃんばーちゃんが好きなんだなー

あたしも可愛いげのあるばーちゃんになりたいなー

と思いました。

薬局で薬をもらって帰ったら

とーさんは何をするんでもなく

食器を洗うでもなく

洗濯物を畳むでもなく

ちび子の相手するでもなく

お留守番要員

ボーッとテレビを観ていたので

もう用はねえわと思い

かーさん今のうちお風呂洗ってシャワーしちゃうね
とーさんはもう会社に行く支度していいよ

ってお風呂に入り

お風呂から出たら

とーさんはスーツ姿だった。

ちび子に

「お父さんはお仕事行け」

って言われてやんの。笑

でも半休取ってもらったから
(取ってもらわないと92円生活だったから)

いろいろありがとね、行ってらっしゃい

と玄関でお見送り。

はーやれやれ

一服すっか…と思ったら

とーさんがすぐに引き返して来て

「このスーツ、下が紺で上が黒だ」

…部屋の中じゃパッと見わからないけど

言われてみれば確かに。

どーせなら

電車に乗った後で気づけばいいのに

…って思った。あたし意地悪。笑








ちび子は順調に回復中。

かーさんは家財保険とリフォーム会社と電話。

洗濯してちび子にお粥あげたりしてたら

朝活してないのに前日の疲れもあって

眠い眠い。

気づけば夕方から

とーさんが飲み会から帰って来た

本日1時まで寝ちゃって

風呂上がりの真夜中に

アイスムシャムシャ喰ってるとーさんを横目に

かーさんは洗濯物を畳んで

保険とリフォームの話をしたら

何も言わずに頷くから

とーさんは見積りから全部

かーさんに丸投げだな

と思って

「保険の請求書類だけは、見積りが出来たら
とーさんが書いてね」

って言ったら

「はあ?!何でだよ」

って返されて

あたしの気持ちは萎えた。

保険加入者はとーさんで

保険金受取人もとーさんじゃん。

記入くらい協力してくれないのかな。

それに

水漏れだの修繕だの保険内容だの仕組みだのって

かーさんも初めてでわかんないから

相手方に散々質問したんだけど

とーさんはそのことを

「相手は迷惑でめんどくさい客だなって
思ったんじゃね?」

だってさ。

めんどくさい客だって

相手は親切に答えますよ。

こっちは初めてのことでよくわからないから

こんなことまでお訊ねしてすみません

詳しく教えてくださってありがとうございます

ではまたご連絡お待ちしておりますので

宜しくお願いします

って恐縮してんだよ

相手は仕事なんだから

迷惑だろうがめんどくさかろうが

こっちの無理難題じゃなきゃ

相談乗ってくれんだよ。







わかんない

知らない

得意じゃない

やりたくない

できない

あなたがやるもんだ

よろしく。

…とーさんは

会社で上司や部下にそう言われて

憤りながらたくさんの仕事を抱えてるし

しっかりやるけど

家でかーさんにやってることは

とーさんが会社でやられてんのと

さして変わんない

ってか

全く同じじゃん。

「うつ病なんて、知らねーよ」

って言ってたのは

本音でしたのね…。

家のことはかーさんを信頼して任せます

って考えれば

麗しい話だけど

ちょっとも考えてない、考えたくない

って全面に押し出されると

かーさんはいよいよ

参ってしまう。

会社でのとーさんのように

抱えてこなすしかありません。

ああ

超さみしー。










洗濯物を干して

いよいよ午前3時。

ねーさんたちは金曜日だからと調子に乗って

夜10時過ぎに帰って来たけど

うっせえだけのとーさんはいなかったし

家にいてもうっせえだけのねーさんたちだから

ほっといた。

「疲れたー」って、そら疲れるだろバーカと思う。

たまにちょこちょこ起きたけど

かーさんは7時間くらい寝たので

もうこのまんま起きて

もう一回洗濯して

山になった食器洗って

明るくなったらウォーキング。









…って色々やってたら4時。

ラジオ体操はさっきやったので

ストレッチして筋トレして着替えたら

出発します。

晴れてるし、涼しいし

何より

ひとりだし。









あー

頭冷やして来よう。

あたしまで

フローリングと一緒に

腐ってしまうわ。








全部かーさんがやるからには

家財保険の保険金が入ったら

全部、別口座に移動させちゃう。

とーさんは

なんもしないし

ありがとうも悪いねもないし

お金、使っちゃうから。