最初の一言に失敗する。

"ああ、言いたいことが伝わらない"

相手の反応に

そう思うことばかり。

"次こそは失敗しないわ"

ああ言えばよかった

こう言えばよかった

ああ言えたらよかったな

こう言えたらよかったな

1人反省会して

次はこうしよう、そうしてみようって

イメージしてみたりして

でもやっぱり

同じことを繰り返す。

夢の中までも

同じことを繰り返す。

成功した記憶は

どこに行っちゃうんだろうね。






昨日は滅多ない

田舎のじーちゃんが夢に出てきて

「こういう風な捉え方、してもらえないだろうか」

…あることで、視点や発想の転換を提案された。

あたしは

「無理だよー」

と答えた。

夢だから、めちゃくちゃなんだけど

じーちゃんの顔が

いつの間にか

左とん平さんに変わっていて

「そうだよねえ」

と言われた。

あたしの「無理だよー」には続きがあった。

なんで無理なのか

どうしてあたしは無理だと考えがちなのか
(↑多分これを一番伝えたかった)

無理じゃない、に変換できるプロセスとか。

でももう

続きを話すことも

続きを聞いてくれることもなかった。

あたしは

最初に「無理だよー」と言っちゃったことを

夢の中で後悔した。






ああ

相手が続きを聞いてくれるかは

相手の考え方と余裕と時間…相手の都合次第で

最初の一言って大事なんだなと

夢の中のあたしは思った。

最初の一言に続きがあることを相手は知らないし

最初の一言次第ではもう続きは聞いてもらえない。

時々、左とん平さんに変わるからじゃなくて

夢の中のじーちゃんは

本当のじーちゃんじゃなかった。

じーちゃんはばーちゃんと一緒に

幼いあたしとおねえを預かって育ててくれたけど

猫っ可愛がりはしなかったけど

幼い孫でも

一人の人格を持つ人間として

大切にされた。

じーちゃんが大事にしていた松の木に登ろうが

飾っていた大木の根っこをドールハウス化しようが

壺を割ろうが

決して怒らなかった。

甘かったんじゃない。

形あるものはいつか壊れ

子どもは家を壊すくらい思いっきり遊べばいい

っていう考え方だった。

あたしたちに

「1+1が、なして"2"になるんだか
じーちゃんがわかるように教えてけれ」

頭の良いじーちゃんが

よく言っていた。

そんなじーちゃんが

あたしの話を最後まで聞いてくれないわけがない。

あたしが何を言いたいのかを理解しようとしない

…なんてこと

じーちゃんにあるはずがなかった。

それにじーちゃんは

「そうだよねえ」なんて言わない。

言うなら

「んだべなあ」って言うはず。

夢の中のじーちゃんは

あたしが作り上げた

じーちゃんもどきだった。

もどきじゃなくても

あたしが作り上げた感あるけど。

じーちゃん、亡くなってるし。

もどきでも何でも

本心を話したかったな

と思った。






でも

夢の中で逃げる時に

足が重くてなかなか進めないように

本心を話そうとしても声が出ない。

喉元が重くて苦しい中

必死で絞り出したかすかな声は

相手には届かない。

夢に出てくる人が誰であっても

いつも同じ。

簡単には前に進ませてくれないのは

他の誰でもない

あたし。

最悪なことから考えていって

そっから何ができるか、何がしたいか

下から上がっていくのが

あたし。

時々違うけど

大半は、それがあたし。

成功はマグレかキセキ。

失敗するのは当たり前。

失敗しちゃいけないわけではない。

失敗した時に

如何にダメージを少なくするか

ショックを最小限に食い止めるか

そうしないと生きて来られなかった。

あたしはそうやって

生きて来た。

人の顔色を窺いながら。

失敗を恐れる気持ちが全くない人は

いるにはいるだろうけど

それ以上に

失敗する恐怖心を持ちながら

好奇心やチャレンジ精神が上回って行動的な人とか

自分をよくわかっていて

自分と折り合いをつけられる人

すごいなあと感心する。

あたしは

前にも後ろにも

進めなくなりました。

留まるか…横なら進めるか。

気持ちが進まなくても

時間は進むことを止めないうちは

本当は進んでいるのかもしれない。

進んでいることと

留まっていることは

大した差はないどころか

同じことなのかもしれない。

溺れたり、飛ばされるくらいなら

淀みでふわふわしていたい気もする。









♪行き場のない気持ちが宙吊り

本当は後悔しないよう

君にぶちまけたいのさ何もかも

でもしない何も

幸せを祈るだけ

言うことはもうない何も

もうというよりもともとないのかも

そうだ 第二章を 今ここで始めよう

スタート

G・O・O・D・B・Y・E

きっと 今が いいタイミング♪
 (KREVA『スタート』より)







言ってしまいたいことは山ほどある。

ないのと同じじゃないくらい

たくさんある。

でも

言う機会は

もうというよりもともとないのかもしれない。

あたしが始められる第二章って何だろう?











取り付く島は

どこにもないの?



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とーさんに

じーちゃんが夢に出てきて

途中で顔が左とん平さんに変わったりして

夢って不思議ねー

って言ったら

「似てるからじゃない?」

って言われて

(不謹慎過ぎてここには書けないけど)
これまた夢でね、○○が△△でね

悲しい顔しなきゃならないのに笑いが止まらなくて

横目で睨まれたんだけど

無理に悲しむよりも

無理に笑いを抑えるほうが大変だったの

って言ったら

「願望なんじゃない?」

って言われた。

「似てるからじゃない?」
「願望なんじゃない?」

一言ずつ。

てけとーで、素っ気なー。

当たってもないし。

でも

一言で済ませるなら

ベストアンサーだったのかも。

とーさんに

浅くて軽い話に

して欲しかったのかも。

そうなるように仕向けたのは

他の誰でもない

あたし。

うつはカビで

ACは根っこの深いカビ菌。

表面きれいに拭き取っても

また生えてくる。

…なんかイヤな喩えだねえ。

そうね

何かいい喩えがあるかしら。

菌は菌でも

"カラダに優しい菌になりたいねえ"

これを

最後の一言にしましょうか。