先週は急な休診をいただき、ありがとうございました。

 

大先生が旅立ちましたので、家族そろってお見送りをしました。

 

大先生、実は昨年末から入院をしておりました。

入院中は、私がなにをするわけでもなかったのですが、面会に行く時間をつくったりとなんだか心が落ち着かず、とても文章を書く気持ちになれず、ブログもお休みしていました。

 

高齢でもあり、入院が長期になると、体力とともに運動機能も落ちるし、なによりぼーっとベッドにいると認知も進んでしまうなぁと、心配でした。

そこで家族一丸となって面会行脚の毎日でしたが、私たちの思いを知ってか知らずか、当の大先生は、毎日入れ替わり立ち代わり現れる家族の相手が面倒になり、

「もう、うるさいなぁ。はいはい、もう帰りなさい!はい、さいならっ!」と失礼な発言を繰り返しておりました(笑)

病人のくせに悪態をつく大先生に大笑いし、悪態のつけることに安堵しながら帰る日々でした。

 

それでもやはり、徐々にレベルがおちていき、近いうちに来るであろうお別れの時について家族で何度も話し合いましたが、生前の大先生からは、元気なころから、死への考えや思いを何度も何度も繰り返し聞かされておりましたので、家族の思いも全くぶれることなく、最後まで大先生の意思をしっかりと尊重する形をとることができました。

 

本人も家族も、思い残すことがない潔い終末を迎えられたこと、大先生に感謝しています。

少しずつ死への準備をすすめる大先生を見て、うちの息子が「じぃじ、すごいなぁ。尊敬するわ」と言ってくれて、本当にうれしかったです。

 

今回のことで、急な休診となり、患者様にはご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで、先生も長男としてしっかりとお見送りができました。

 

またお通夜や葬儀にあたりまして、お心遣いいただいた皆様、ありがとうございました。

この場を借りて、お礼申し上げます。