風はすごく冷たいのに
おひさまが
ゆらゆら。
暖かみを帯びて
風にのせて連れてくるよ。
そう。もうすぐ春だね。
私は怯えている。
陽の暖かみにも
ふと感じる冬の香りに混じった春の香りにも
明るい夕方にも
明るくなっていく空にも
怯えている。
出会いと別れの季節ね。
いらない。
私は怖いのよ。
一週間の終わりも
節句も節目も
別れもぜんぶぜんぶ怖い。
新しい環境も暖かな春も
さよならの涙も
新しい出逢いも
咲き誇る花も
全部全部怖い。
この作られた世の中とは
一切気が合わない。
今日だって明日だって
自分すら怖いもの。
ああ、
この恐怖から逃れるための選択は1つ。
それは一回限りの「死」。
それは果てしなく遠いもののようで いつも隣に寄り添ってる。
本当は死ぬことより生きることのほうが怖いんだなあ。
短時間の恐怖と、不規則な恐怖。
私はいつも不規則な恐怖に包まれている。