先週に引き続き座学を受講しました、本日も2講座連続受講です。


先ずは「ランニングとエネルギー消費量」


◎ランニングでのエネルギーの消費量の推定方法


エネルギー消費量(Kcal)=体重(Kg)×距離(Km)

例えば、体重60Kgの人が10Km走ると→60Kg×10Km=600Kcalとなります、「分かりやすい」


◎よく食べて・よく眠り・毎日を元気に楽しく!


めし(精白米)  100g  168Kcal

うどん(生)    100g  270Kcal

うどん(ゆで)   100g  105Kcal

清酒(純米酒)  100g  103Kcal (99.2ml)

ビール       100g   40Kcal (99.2ml)

               (350ml) 141kcal)

               (500ml) 202kcal)


◎メッツ(Mets)によるエネルギー消費量の推定


1Metsは安静時の代謝量(RM)

安静時の代謝量=基礎代謝量×1.2


以下一寸省略?


◎ランニング・ジョギングの運動強度


普通の歩き→4Mets  1Km 8分→6.5Mets  

1Km7分→7.5Mets  1Km6分→8.8Mets


50歳・男性・165cm・60Kgの人が、

1Km7分ペースで10Km走ると

7.5Mets×1.13Kcal/分×70分=593Kcalとなり、

60Kg×10Km=600Kcalとほぼ同等で有る。


◎フルマラソン(42.195Km)でのエネルギー消費量


体重60Kg  60×42.195=2532Kcal

           糖質40%(1013Kcal)

           脂質60%(1519Kcal)

  糖質   ◆肝臓(グリコーゲン)から80g 320Kcal

        ◆血液(グルコース)から5g 20Kcal

        ◆エイドでの給水(グルコース)

           40Kcal×8回=320Kcal

        ◆消化器内の食べ物(300Kcal前後か?)

  以上の糖質は全身で利用している、約660Kcal+300Kcal

        ◆筋肉(グリコーゲン)は筋でしか利用出来ない

          約350Kcal


◎マラソンの場合は糖質の量に限界が有る


脂質の代謝は、糖質の代謝と同時並行して代謝されないと、不完全燃焼を起こす

       ケトン体の発生→疲労


マラソンでの糖質対策

1.スタート直前までに体内に糖質をたくさん蓄える

2.大会直前に糖質の消費を少なくする、練習量を落とす

3.スタート後に糖質を適度に補給する

4.オーバーペースにならないように注意する


注)スタート直前(60分前)に甘いものを摂りすぎない

                ↓ 

インスリン増加により脂質の代謝を悪くする


◎エネルギー面から見たマラソンの走り方


「マラソンでは糖質によるエネルギーが不足気味である」

  ◆レース前のコンディショニング(ピーキング)

  ◆レース中のエネルギーの補給の計画を練り、実行する

  ◆自分に能力にあった走り方

      ◎練習を通じて走り方を身に付けておく


引き続き「マラソンのための体調の整え方」


◎理想:疲労の無い状態で大会に参加する


   ◇筋肉の疲労を無くす

     筋肉のグリコーゲンを蓄えておく

   ◇肝臓の疲労を無くす

     酒は少なく、フレッシュにしておく

     肝臓のグリコーゲンを蓄えておく

   ◇神経系の疲労を無くす

     身体を休めること

   ◇大会に参加できる喜びをかみしめること

     仕事の都合や体調不良で走れない人にくらべたら幸せです

   ◇前日の夜に最低7時間は横になる


◎マラソン大会当日の体調


   ◇下肢の伸展動作を中心に、準備体操を丁寧にする


   ◇オーバーペースに気をつける

     1.周りの人は皆スピード違反と思うこと

     2.しばらく走って調子が良くなっても我慢する

     3.距離の半分まではウォーミングアップ

     4.半分過ぎてレース展開

     5.残り4分の1からペースアップして

       (ペースダウンさせない)ごぼう抜きをする


   ◇練習時はおしゃべり奨励、しかし大会時はほどほどに、

     気分転換になる程度に話題を提供する


本日の講義の私の感想→→マラソンは科学だ!!