近頃思っていたことがある。
『この世の全ての人が、好きな人しか好きにならなければいいのに。』
そしたら、誰も片思いをせず、思いを秘めることも無く、
一人で泣くことも無い。
だけど、今はそうは思わない。
今、泣きたいほどの片思いをしている私が感じること。
愛し結ばれなかった。
それでも私は人を愛せた。
人を愛せる自分を誇るべきだ。
この世の中、無駄な愛なんてない。
青ざめた愛も、一度は燃えた。
燃えたことに価値がある。
人を好きになれたことに価値がある。
自分よりも人を思いやれたことに価値がある。
人の価値に気づけた自分にも価値がある。
愛は、いろんな価値を生み出して、教えてくれる。
だけど、
今の世の中、「キープ」という言葉があるように
人を軽く見て、好意があるふりをする人も多い。
そんな愛に価値は無い。
ただの時間の無駄だ。
それでも人をキープするのは、
満たされない自分に原因がある。
「恋をしていない私って充実してない。」
「好きな人を作らなきゃ」
そんな嘘偽りの愛なんて、愛されるほうも御免だし、
もっと虚しくなるだけじゃない?
周りから充実してると思われたいだけ。
本当に充実している人は、
周りの目なんて気にしない。
決して伝わらなくても、振り向いてもらえなくても、
人を愛することで自分も満たされる。
好きな人を思うだけで心がいっぱいになる。
充実。
振り向いてもらえなくても良い。
好きでいるだけで良い。
見ているだけで良い。
幸せになってほしい。
片思いほど思いやれる愛は無いと思う。
両思い。よりも『両片思い』。