大河ドラマ【平清盛】「宗子と忠盛、そして清盛。」和久井映見インタビュー | Tomorrow is another day. 俳優・松山ケンイチさんを勝手に応援してるブログ

Tomorrow is another day. 俳優・松山ケンイチさんを勝手に応援してるブログ

2008年秋頃より"みるめくん"で松山ケンイチさんにどっぷりはまってしまったkiyoのブログです。

松山ケンイチさんの情報など勝手に綴って応援してます。そんな勝手気ままな
ブログにお付き合い頂けましたら幸いです。

Tomorrow is another day. 俳優・松山ケンイチさんを勝手に応援してるブログ



Tomorrow is another day. 俳優・松山ケンイチさんを勝手に応援してるブログ


「宗子と忠盛、そして清盛。」和久井映見インタビュー


宗子を演じることが決まったときの
感想を聞かせてください。

第一回の台本を読ませていただいたときから、「あぁこれは、大変なことになったぞ」と思いました。たとえば第一話で、清盛(当時の平太)の頬を打つ場面がありますが、これはその後の清盛や、宗子と清盛の関係に大きな陰を落とす重要なシーンです。
また、宗子のひと言ひと言が清盛や家盛だけでなく平氏一門に影響したり、みんなを振り回したりするんだなと思うと、とても重要な役を与えてくださったのだなと思い、台本を読み終えてから、何十分か立ち上がれなかったほどです。
ですから、宗子を演じるということに大きなプレッシャーを抱えたまま撮影に入りました。
今、撮影場の雰囲気はどのような感じですか?
男子校の中に女子がまぎれ込んだような感じです(笑)。
そこには男の人たちの、平氏一門のとてもまとまった和気あいあいとした空気があるので、最初は「どこまで会話に入っていっていいのかな」と思うほどでした。
でも、そういう男性ばかりの中にいると、自然と女性らしさというものを意識しますね。

平安の男社会における女性の立場は、
どういったものだったのでしょうか?

今の時代は、女性もキャリアを重ねてどんどん社会に進出しています。女性が強いとも言われています。でもあの当時は、違いますよね。男性は男性、女性は女性というのをすごく感じます。刀をもって戦う男の人たちのなかで、女性はどういう思いでそこにいたのか?今の時代では考えもおよばないことのように思います。
ただ、母親の存在はとても大きかったのではないでしょうか。戦(いくさ)に出て行って、いつも危機感とともに生きていても、母親と相対するときはやわらかな表情をしている。松山さん(清盛)も、大東さん(家盛)も、西島さん(頼盛)もお母さんに対する愛情があふれるお顔をしている瞬間が何度か見えて、「あぁ、こういう時代でも母の存在って大きいんだな」と実感しました。


清盛を演じる、
松山さんの印象を聞かせてください。

演じているときもそうですが、ふだんでもとてもクリアで真っすぐな目をしていらっしゃいます。もちろん(私は)ウソはつきませんが「この人には絶対ウソをついてはいけないな」と思わせる、とてもきれいな目をされています。
清盛を演じていらっしゃるときも、その真っすぐな目で、クリアな空気を放っていらっしゃいます。そして、成長した清盛を見ると、なんだか幸せな気持ちになります。ふとした瞬間に、父である忠盛の空気感が重なってみえることすらあります(笑)。

宗子と子どもたちの関係は、
物語の展開に大きな影響を与えています。

子供時代の平太と平次から松山さんの清盛、大東さんの家盛に代わったときも違和感がなく、私のなかでお二人がそのままきちんとつながりました。あんなに小さかった子たちがこんなに大きくなったと自然に感じられました。
息子たちとのシーンでは、それぞれの息子と交わす短い会話のお互いのひと言ひと言が、その後のストーリーに全部つながっていて、全部影響し合っていて、全部重い。でも、そこに母と息子たちの密接な関係がかいま見える瞬間なので、演じていてうれしいです。

家盛と最後の会話を交わすシーンでは、
桜が舞っていたのがとても印象的でした。

はかない家盛の命を象徴するかのように満開の桜が舞っていましたね。最後の家盛とのシーンは、とても切ない思いとともに撮影しました。まさか、そんなことになるとは思わないまま次に会えたときには、言葉を交わすこともできない。しかも家盛のなかには母親を笑顔にさせたいという思いがあったと思うと・・・。
家盛と宗子が言葉を交わすシーンで、私が自然と母である宗子の顔になれたのは、大東さんが演じる家盛だったからだと思います。

第十五回(4/15放送分)の清盛に
「家盛にさわるでない!」と言い放つシーンは、
どのような心情で演じられていましたか?

子どものころの清盛の頬をたたいたときもそうですが、あのシーンも演じていてつらかったですね。でも、根っこのところでは血のつながりのある家盛と、血のつながらない清盛だからということでは、きっとないと思います。家盛の死を受け入られず、その原因はさまざまなことを背負わせた自分にあるという負い目を強く感じている、理性ではどうすることもできないほど、取り乱した深い母の悲しみだったのではないかと思います。

また、第十五回では舞子の鹿の角をたたきつけるという、
宗子のさまざまな思いが交差するシーンもありました。

清盛の生みの母である舞子さんという女性がいて、それは忠盛の心のなかにもずっと残っている存在です。忠盛のもとに嫁いだときから、舞子さんのことも清盛のこともすべて受け入れていたはずですが、鹿の角が出てきてからは、奥底に沈んでいた感情が顔を出したのでしょうね。
私自身も第一回の放送で忠盛と舞子のシーンを見たとき、少しやきもちをやきましたし(笑)。


でも、舞子はこの世にもういないので、宗子としてはどうすることもできない。そのどうにもできない思いを抱えて、宗子はどう動くのか?立ち止まるのか?前に一歩出るのか?
監督の柴田さんとも相談させていただき、宗子を演じる私を中井さんにしっかり受け止めていただきながら撮影に臨みました。
家盛を亡くし、忠盛の亡き後、宗子が出家したことは「どうして宗子は出家したの?」という疑問は私のなかにはまったくなくて、とてもふに落ちました。(第十七回より出家して池禅尼となる)。これまで重ねてきた出来事を自分のなかにすべて受け止めて生きていく道を選んだのだと思うのです。

それは、清盛との関係においても同じですか?

清盛(当時は平太)の頬を打って以来、宗子と清盛の間には微妙な距離があって・・・。ふだんは「おはようございます」や「お疲れさまでした」と松山さんと普通にごあいさつやお話をしていますが、いざセットのなかに入ってお芝居がはじまると、宗子と清盛はちゃんと目を合わせることができない場面が多く・・・。
家盛とは目を合わせて話せても、清盛とは目が合わない、合わせられない。それが、あの曼荼羅(まんだら)のシーンで、やっときちんと目を合わせられる瞬間がやってきました。
うれしかったです。
ここにたどりつくまで、第十五回までかかりました。本当に長かったです。とても苦しかったですが、やっとここまで来たんだという思いです。今では笑顔で目と目を合わせて話をする場面もあって、演じていてもとても幸せな気持ちになります。

ありがとうございました。



http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/special/wakui/01.html

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/special/wakui/01.html






<<大河ドラマ平清盛/関連カテゴリ>>

大河ドラマ平清盛/NHK情報など

大河ドラマ平清盛/ネット情報など

大河ドラマ平清盛/放送時間

大河ドラマ平清盛/あらすじ

大河ドラマ平清盛/ダイジェストムービー

大河ドラマ平清盛/みどころ写真集

大河ドラマ平清盛/それぞれの人物デザイン

大河ドラマ平清盛/清盛紀行

大河ドラマ平清盛/相関図 登場人物

大河ドラマ平清盛/出演者インタビュー

大河ドラマ平清盛/地域情報

大河ドラマ平清盛/関連書籍・雑誌情報

大河ドラマ平清盛/関連TV・ラジオ情報

大河ドラマ平清盛/カウントダウン