その昔、某広場でイケメンコンテストなるものがやっていた![]()
審査員はそこに居合わせた一般人![]()
目の肥えた芸能マネージャーとかプロデューサーではない![]()
私はその時司会をしていた某タレントを見たくて行ってみた![]()
開演直前だったので、既に人だかりができていた![]()
みんな、司会者を見たいのだろうと思っていた![]()
司会者が出てくるととすごい歓声が沸き上がった![]()
「皆さん、お渡しした投票用紙にお気に入りのイケメン君を書いてください」
と、司会者が言ったが、私の手にはそんなものなかった![]()
こんなにたくさんの人がいるんだもん、配り終えちゃったよね![]()
そして、イケメンが順番に出てくる![]()
あまり覚えていないのだが、ある人の番だけ覚えている![]()
客席から、司会者が出てきたときと同様に大きな声が上がったから![]()
「きゃあ、〇〇君」
近くにいたギャルっぽい女の人が叫んでいる![]()
気付いてしまった![]()
その人が複数枚の投票用紙を持っていることに。
全部にこの彼の名前を書くのだろう![]()
結局、組織を持ってる人が勝つんだろうな![]()
ほら、CDに投票券だの握手券だのがついてくるあのアイドルグループも同じだろうけど、
こちらは地方のイケメンコンテストだよ![]()
そんなことしてまで勝ちたい![]()
コンテストが終わり、投票の時間になると、
さっき叫んでいた人がまずいと思ったのか、
傍にいた私や別の人に、「書きます?」と投票用紙を配り始めた![]()
受け取った私は、さっきこの方が名前を叫んでいた以外の男性の名前を書いて、投票した![]()
後日談![]()
イケメンコンテストを勝ち抜いたイケメン数人でアイドルグループを作ったのだが、
しばらくしてネット検索すると、
解散していた![]()
名前を呼ばれていた人も選ばれていたけれど、
解散前に脱退していた![]()
やっぱり、あの業界は難しいのだろう![]()
全うに働きなさい![]()
いつもお読みいただきありがとうございます![]()
