今日は日本料理をふるまう際に、準備される
お膳についてお話しします。
お膳、って「オゼン」って読みますよね。
でも、この「膳」という字
昔は「カシワデ」と呼んでいたそうなんです。
埼玉県の秩父市にある 秩父神社の宮司さんに
先日ご一緒したお食事の席で、教えていただいたお話です。
そもそも、お膳とは、柏の葉に乗せた神様への
ご神饌(ごしんせん)
つまりお供え物の器を示していました。
当然、よみかたも「カシワデ」ということで
柏の葉を「手」に見立てて、
大切にお供え物をお供えする
という事を表していました。
柏の葉を使用したのは、
「手」の形に似ていたからだといわれています。
そのくらい、
食べ物を 丁寧に、大切に扱う というのが
日本人の「おもてなしの心」なのです。
膳(かしわで)は、時が経つにつれ、呼び名を
「ぜん」に変えていくのですが、
お料理を出す場を、
「カシワデ」のように心を込め、
手のひらにのせて出すくらいの
気持ちを込めて、創りだす日本人の心。
是非、末永く受け継いでいって欲しい文化です☆☆☆