静かな産婦人科の中で
一際響く声で名前を呼ばれた私真顔


少女マンガを思わせるような
それはそれは甲高い耳障りな声でしたゲロー


「まなつさーん!」


端から見たら
数日前に修羅場を繰り広げた間柄には
到底見えないことでしょう真顔


私は聞こえないフリをして
次の予約のスケジュールを確認しておりました真顔


ですが勿論、


「まなつさん!まなつさん!」


名前を呼ばれながら
肩をトントンされちゃうわけですゲッソリ



あまりの声のデカさに周りの目が気になった私は



声がデカいよ!物申す
静かににしてよ!!物申す



開口一番、彼女を注意ムキー




元夫彼女
「だって、無視しようとしてたから…」




は?むかっ
あたりめーだろムキーチッむかっ




あさみさん、自分の立場わかって言ってる?
わかってて声かけてきてたらただのバカやで?



元夫彼女
「………」




ちょうどその時、
産婦人科の受付の人が…




受付
〇〇さん、次の予約なのですが、



そう言いながら近づいて来ましたキョロキョロ



近くに元夫の彼女が居たので
次の予約の日時がバレてしまうと思い、
私は受付の人に言いました、



そっち(受付カウンター)でお話できますか?



身重だと思ってわざわざ来てくれたのでしょうが、
聞かれたら困るんだよ煽り


そして、
なんとか元夫の彼女にバレないように
次の予約を入れることに成功ニヤニヤ



残すところは、

一階に降りて
精算してはい、終わり真顔






だがしかし…真顔





産婦人科を出る時に
元夫の彼女が私に向かって言いました…ニコ






元夫彼女
「さっきの受付の人…

まなつさんのこと
“〇〇さん”って呼んでましたよね…?

あれ…?

向井じゃないんですね…?笑」







聞かれてはいけないのは
予約の日時ではなく



そっちだったのです…ゲッソリゲッソリゲッソリ