熊本市内のネットカフェで6時前に起床。
身支度を整え店の外に出ると、土砂降りの雨。
雨の装備をして、バス乗り場まで50分ほど歩きます。
44日目の目的地は鹿児島県。
もちろんJRで熊本から鹿児島まで行くことはできますが、めちゃめちゃ時間がかかります。
朝早めに出発しても鹿児島に着くのは夕方になってしまうので、今回は高速バスを利用します。
鹿児島県といえば、真っ先に思いつくのは「屋久島」
それから「奄美大島」や「桜島」など。
僕の勝手なイメージですが、豊かな自然で溢れている印象です。
ただ、屋久島も奄美大島も離島で遠い。
ここまできたら一日一県にこだわる必要はないと思いますが、もっと時間がある時にゆっくり観光してみたい。
ということで、今回は鹿児島市内の桜島を目指します。
改めて説明する必要はないと思いますが、桜島は鹿児島湾にある火山。
名前に「島」がついている通りかつては1つの島でしたが、
1914年の大噴火の際の溶岩によって島の南東側が陸続きになりました。
一部が陸続きになったとはいえ、高速バスが到着するのは島の西側。
桜島にはフェリーで向かう必要があります。
高速バスに乗ることおよそ3時間。
鹿児島市に到着!
天気予報だと曇り時々雨。土砂降りは回避です。
今日はフェリー乗り場近くの「グリーンゲストハウス」に宿泊です。
先に大きな荷物を預け、いつも通り腹ごしらえ。
鹿児島ラーメン我流風というお店で「鹿児島ラーメン」をいただきます。
注文し終わって出てくるのを待っている間に、鹿児島ラーメンってどんな特徴があるんだろうと思って調べます。
そしたらまさかの事実。
鹿児島ラーメンにはこれと言った特徴はないそう。驚きです。
ただし、博多や熊本などの九州とんこつとは違って独自で発展してきたラーメンで、
ニンニクやネギを豚骨の臭い消しに使うなどの細かな特徴はあるみたいです。
でも、鹿児島で作られているラーメンだから鹿児島ラーメンってだけで、
ラーメンの特徴は各店で異なるそう。
そんな鹿児島ラーメンの写真、なんと撮り忘れました!笑
とんこつ特有のクセみたいなものが思ったほど強くなくて食べやすかったです。
ごちそうさまでした!
エネルギーを蓄えてフェリー乗り場へ到着。
この桜島フェリーは、1時間に2〜3本出ているので長時間待たされるということはあまりありません。
しかもなんと24時間営業!
地元の方も助かっていることと思います。
今回乗る船「桜島丸」
船内も広くて快適です。
ただ乗船時間はたったの15分。
気がつけば桜島に上陸してました。
さあ、せっかく来た桜島。
観光スポット豊富な島の西側をのんびり楽しむのも良いですが、なんとなくもったいない気がします。
結局どうしたかを説明する前に、今日の相棒をご紹介。
ということで、カマロ号で桜島を一周します!
桜島の周囲は55km。
道路はその内側を通っているので、実際の走行距離は40kmほどです。
レンタサイクルのお店のおばさんの話だと、
島の周りの道とはいえ起伏が結構あるそう。
反時計回りだと、
序盤はアップダウンが続き、
島の反対側を過ぎた後半から登り坂が長く続くそう。
それを乗り越えると、フェリー乗り場までは8kmほど平坦な道が続いているみたいです。
競技を引退して3年が経った今も、持久力だけは人並み以上なはず。。。
そう信じて午後1時出発です。
まずはちょっと先にある、桜島溶岩なぎさ公園へ。
ちなみに101mの全長は、屋外の足湯としては日本一の長さだそう。
10分ほど脚を休めてお隣のビジターセンターへ。
ビジターセンターでは桜島のさまざまな情報が公開されています。
過去や現在の噴火に関するデータや、
世界一重い大根としてギネス世界記録に認定されている「桜島大根」のレプリカまで。
おみやげも売っていて、良さげな手ぬぐいがあったので記念に買いました。
ビジターセンターを後にして目指すのは烏島展望所。
その道中。
砂に見えるこれは火山灰。
それから避難壕。
いつ噴火しても良いように、桜島にはいたるところにこの避難壕が設置されていました。
小規模ながら、今もなお噴火は続いているそうです。
安全第一でいきます。
すぐに烏島展望所に到着。
この展望所の20m真下にはその昔「烏島」と呼ばれる島がありましたが、
例の大噴火で溶岩に飲まれてなくなったそうです。
ちなみに、雲がかかって見えなくなっているのが桜島の火山です。
眺めを堪能し、たぬき岩や西郷岩を鑑賞。
その近くには、長渕剛さんが「桜島オールナイトコンサート」をした際の記念モニュメントまで。
迫力ありすぎ。
ここまで見どころもたくさんあって、1時間経過していました。
しかし進んだ距離はなんと、
3km。
さすがにこのペースじゃやばい!
17時にはカマロ号を返却する予定で借りているので、あと3時間で37km。
一見余裕じゃね?って思いますが、
見たいところによる時間や休憩の時間、そして登り坂に苦戦する時間を差し引いたら結構ギリギリと予想。
安全運転で、先を急ぎます。
長渕剛像からカマロ号で40分ほど。
序盤のアップダウンが続く道を難なくクリアし、有村溶岩展望所に到着です。
道を進み、階段を上がった先には美しい自然が広がっていました。
ここで少し休憩を挟み、再び出発。
しかしここからがきつかった。
続いて目指す埋没鳥居までの、緩くて長い登り坂でやられました。
1番の要因はエネルギー切れ。
高校時代の合宿中ハンガーノックになって山奥で取り残されたことがあり、
その時の感覚は今でも夢に見るくらいトラウマになってます。
疲労とかじゃなくびっくりするくらい身体が動かなくなって、頑張って走り出しても10秒もしないうちに脚が止まる。
今回はそこまでではないものの、それに近い状態でした。
それでもなんとか登り切って、埋没鳥居に到着。
ここが折り返し地点です。
有名なやつです。
大噴火後たったの1日で2mも埋まったのだそう。
火山灰、おそるべし。
鳥居の先の社殿に手を合わせ、ここで再び休憩。
持ち込んでいたパンを食べてエネルギー補給をします。
あ、ちなみに桜島にはコンビニなんてないです。
いや、あるかもしれないけど僕は探し出せませんでした。
一周される方は食料飲料必携です。
話を戻します。
それから最後の難所、長く続く登り坂。
海も見えなくなって、何もない坂道をひたすら登り続けます。
勾配は大したことありませんが、ただただ長い。
徐々に脚は動かなくなるし、水は減っていく。
こういう時こそ俳優さんからもらった塩タブレットの出番なんでしょうけど、持ってくるのを忘れるという失態。
後悔しながらも、意地で踏ん張って前へ進みます。
溶岩の上で育ったと思えない自然を眺めながら、
ちょっと進んでは止まり、またちょっと進んでは止まりを繰り返すこと30分。
なんとか登り切りました。
みなさん、ここが坂の一番上です。
自己満の写真です。
誰も興味ないと思いますが、載せさせてください。笑
こっからはずーっとくだり!
あんまり飛ばし過ぎると火山灰でスリップしそうなので、ほどほどにスピード出しながら一気に下ります。
くだりきったところで、再び海とご対面。
ぶっちゃけこの先、島の北側は観光ポイントがほとんどありません。笑
雨が降りそうなので、景色を楽しみつつ急ぎます。
向かい風に苦労しながら平坦(とはいってもちょいちょいアップダウンはありました)な道を8km漕ぎ続け、
フェリー乗り場前のレンタサイクル店に帰還!
時刻は16時55分。ギリギリです!
最後に店のおばちゃんが、カマロ号と引き換えにいちごのかき氷的なものをくれました。
めちゃめちゃ嬉しかったです。
おばちゃん、そしてカマロ号、ありがとう!
雨上がりなのに気温も高く、思いの外しんどかった桜島一周サイクリング。
それはそれで良い思い出になりました。
次はカマロ号じゃなくてカマロで回りたいです!笑
これで44日目終了!
今日もクタクタ。
よくブログ書ききったな!頑張った自分を褒めてあげたいです。笑
気がつけば、全都道府県制覇まで残すところあと3県。
宮崎県、大分県、そして沖縄県。
カウントダウンはしたくありませんが、この旅もあと5日で終わりを迎えます。
この先の貴重な時間を大切に旅をしていきたいです!
最後まで読んでくださりありがとうございました。