昨日はゲストハウスまるに宿泊。

ゲストが僕1人だったこともあって、昨日は優しいオーナーさんとお話しをしました。



そのオーナーさんは僕と同じ歳の頃、ある日突然右腕が思うように動かなくなったそう。

バンド活動に打ち込んでいた真っ只中でした。


その原因は3歳の時の事故。

すべり台だかなんかから落ちて首を負傷して、以来なんともなく成長してきたのに大人になって利き腕の自由が利かなくなったのです。


動かなくなった時は絶望だったっておっしゃってました。

そりゃそうです。きっと僕なんかじゃ想像もつかないようなショックだったと思います。



でも、人生色々あるけど楽しい、おかげで学んだこともある、ともおっしゃってました。

すげえ強いメンタルです。


自分が苦労をしてきたからなのか人に対してすごく親切で優しい方でしたし、

自分がこうしてあたりまえのように生活できているのも、実はあたりまえじゃないのかもしれない、そう思いました。




そして今日は6時半に起床。


昨晩は豪雨でしたが今朝は晴れ。

暑そうですが、元気出して7時半に出発です!




九州一周編3日目は長崎県へ。


長崎県は島の数が圧倒的。

その数は2位鹿児島県の1.6倍にも及ぶ971島で第1位。

有名な島では、五島列島や軍艦島などがあります。



せっかく長崎行ったら島に行くのも良いなって思ったんですけど、

島巡りは長崎ビギナーの僕には少々レベルが高いかなと。笑


ということで、おとなしく長崎市内を回ることにします。

おとなしくっていっても、行きたい場所はたくさんあります。




まず向かうのは「原爆資料館」


広島の原爆の被害は、学校の授業やはだしのゲンなどを通してなんとなく知っていましたが、

恥ずかしいことに長崎の原爆についてはあまり知りません。


あまりにも悲惨な過去に目を向けることがつらいのはこの前経験してわかっていますが、やはり日本人として向き合わなければならない出来事なのかなと思います。



長崎駅に到着して、路面電車に乗換。

原爆資料館前で下りて到着です。

2時間半ほどかけてゆっくり回りました。

広島の時と同様、筆舌に尽くし難い気持ちになります。


ただ伝えられることは、ここに足を運んでくださいということだけです。



そのまま隣の「爆心地公園」と「平和公園」へ。

どうか安らかに。


平和公園内には、各国から寄贈された彫刻等の作品が設置されていました。

日本には唯一の被爆国として、世界平和に向けて諸外国をリードしていってほしいものです。




平和公園を後にして向かったのは「長崎カトリックセンター」

今日の宿泊場所です。


荷物を預け、お腹が空いたのでお昼を食べに行きます。


カトリックセンターとなりの「浦上天主堂」へ寄り道。

長崎には16世紀にキリスト教が伝わりますが、その後2世紀半に渡って江戸幕府による禁教政策が続きます。

その間長崎と天草地方の信者は、神道や仏教を装い密かに信仰を続けていたのだそう。


この大聖堂は、キリシタン弾圧がとかれ自由を得た「潜伏キリシタン」が浦上の地に集まって作られたもので、

建設当時は東洋一の聖堂だったとか。


しかし浦上天主堂も原爆によって破壊。

現在の建物は60年前に復元されたものだそうです。




聖堂を見ていてもお腹は満たされません。

路面電車を乗り継いで「四海樓」へ。

そう、ここは「ちゃんぽん」発祥の中華料理屋。


ちゃんぽんって中華料理屋発祥だったんですね知りませんでした。笑


平日の14時だというのに店内は満席。

ちゃんぽんが僕の目の前に現れたのは、入店してから30分後の出来事です。

お腹空いてるからとかじゃなくて、本当に美味しかった。


盛りだくさんの具の中にはエビとかタコとか海鮮物も多く入っていて、

日清のシーフードヌードルともちょっと違うんですけどそんな感じの味でした。

もちろん麺もボリュームがあって満足。


店内からは長崎湾が一望できて、ゆっくり味わって食べることができました。

待ってるお客さんには申し訳ないけどね。笑


ごちそうさまでした!




続いて向かうのは「グラバー園」


ここは長崎開港後に移住した異国の商人の住宅があったところに、長崎市内に残っていた歴史的建造物を移築して造り上げた公園です。


その中のメインとも言われる「旧グラバー住宅」は、明治日本の産業革命遺産の構成資産の1つとして世界遺産にも認定されています。



四海樓からは余裕の徒歩圏内。


その道中には国宝の「大浦天主堂」が。

日本に現存する最古の教会で、

潜伏キリシタンが神父にキリスト教の信仰を告白した「信徒発見」の舞台としても知られています。



中に入ろうかなとも思いましたが時間の都合もあるので諦め、グラバー園へ到着です。


長崎は山あいにあるので、街には坂がたくさん。

ここグラバー園も坂に造られているので、エスカレーターで一気に上まで上がってから下におりてくるという順路で回ります。


一番上から色々な建物を見ながら歩き、公園中腹にあるのが重要文化財の「旧リンガー住宅」

明らかな西洋建築、かと思いきや屋根は瓦。


その奥に進むと、同じく重要文化財の「旧オルト宅」


どちらも建築されたのは150年ほど前。

改修は繰り返されていると思いますが、中は当時使われていた家具などがそのまま残っていて、

当時の息遣いが聞こえてくるような雰囲気でした。



そしてお待ちかねの「旧グラバー住宅」

はい、またです。工事中です。


今回の工事は半世紀ぶりだそう。

激レアですね。保存はご自由にどうぞ。



残念ながら旧グラバー住宅を見ることは出来ませんでしたが、

他の建物の中にある展示パネルを通してグラバーについて少し知ることができました。


21歳で日本にやってきて、日本の産業革命を支える功績を残すってすごいですよね。

憧れの人がまた増えました。そんな行動力と実力を備えた人間に、僕もなりたいです。




グラバー園を満喫した後は市街をうろちょろ。


まずは「オランダ坂」

ひと通り歩いたんですけど、正直オランダっぽさはなかったです。笑

ごめんなさい。



そのままポルトガルから伝わったとされるカステラの老舗「福砂屋」の本店へ。

買うつもりで中に入ったんですけど、人多くて購入は諦めました。

ごめんなさい。



さらに400年弱の歴史がある「眼鏡橋」へ。

見事な眼鏡が出来上がってました!

どうせなら今日はコンタクトじゃなくて眼鏡にすればよかったと少し後悔。



そして長崎といったら夜景!

世界新三大夜景にも選ばれていて、近くの稲佐山の頂から見る景色は圧巻だそう。


夜になったら上まで行って見てこよう!って思ってたんですけど、

カトリックセンター戻ってきたらめんどくさくなってしまいました笑


「長崎」の夜景が綺麗なんだから、どっから見たって綺麗だろう!

都合の良いように自分に言い聞かせて、カトリックセンターから見た夜景がこちら。

微妙。

今から稲佐山まで行ってこようか、迷ってます。笑




とりあえずこれで42日目終了!


貿易で発展してきた街って、いい意味で日本らしくないなと感じました。

いろんな長崎を知ることができて楽しかったです!


最後まで読んでくださりありがとうございました。