Gが車を走らせ
「俺このへん全然知らないんだよな」
私は土地勘があっても
Gが何をしたいのか
うっすらとしか分からなかったし
すぐには最適な場所が思いつかなかった
だけど過去の記憶を思い出し
ある場所を薦めてみた
向かった先は桜が咲く季節になると
たくさんの車が駐車できるスペース
今の時期でこんな時間に
停まっている車なんてないだろう
そう思ったが着いてみると
何台もの改造車たちのたまり場になっていた
全くのノーマル車は
私たちとあと2台ほどだった
残念ながら
人目のない場所ではなさそうだけど
一旦駐車して
いろんな話をしながら
GoogleMAPでひっそりとした穴場を探す
なかなかこれと言った所が
見つからず
時間を確認すると
すでに23時を回っている
こんなに遅くなるなんて
思ってもみなかったし
Gが最終的にどうしたいのか
知りたくてたまらない
「ねぇ もうこんな時間だよ
遅くなっちゃう、、、どうする?
最初の駐車場戻る?」
そう言うと
「さやさんはしたくないの...?
俺もうめちゃくちゃしたくてたまらない」
私「え、、、したいよ、、、
けどできるとこなくない?」
無言になったGは
一旦待ち合わせた駐車場へ
車を向かわせる
運転しながらも
ハンドルを握っていない片手で
私の手をぎゅっと握る
はぁ、、、温かくて大きな手
触れた感触で
Gとキスをしたくてたまらなくなる
その駐車場へ着くと
車はほとんどなく
私の車もポツンと停まっていた
「えっと、、、ここで解散?」
あえてそう言ってみる
すると
「まさかそんな訳ないよ笑
今日はまだまだ帰らせない」
Gはさらに駐車場内を移動させ
もっと人目につかない場所に車を停める
もう一度手を握り
「ここなら大丈夫でしょ」
Gがじっと見つめてきて
私の肩を優しく抱き寄せ
それからキスをする
あぁ、、、これは...
さっき食べたお寿司の味が
ほんのり香る
舌を絡め合い少しづつ
体が熱くなっていくーーー
さらにその先の想像をした矢先に
なんと
Gが急に私から思い切り
離れたーーー!!
「やべぇ!
警備員がこっち見てる」
Gの目線の先を見ると
少し高台になっているとこから
こちらを向いた警備員が見ていたのだ
仕方なくおあずけ状態のまま
更に車を走らせる事になる
いったい
Gとこのままどうなってしまうの?
すでにこの時夜中の0時を過ぎていたーーー
つづく