すでにバレンタインは過ぎていた
Gとは会えなかったあの日
それからずっと会いたい気持ちはあったけど
生理だったり
遠方までGが出張だったりで
会うタイミングが掴めないでいた
それまでも何度も
お互いの気持ちのやり取りや
色んなトークを頻繁にし合った
ある日
仕事から帰り
夕飯の支度をしていると
”今さやさんちの近くに
たまたま来てるから会えんかな”
もうすでにおうちモードだった私は
”すごく会いたいけど
もう家に入ったら出れないよ”
そう返すと
”今さやさん抱きたい”
そんな風に言われて
Gとの事を思い出す
ビーフシチューを
お玉でかき混ぜながらも
体がじんわり反応してしまう
”私もGにめちゃくちゃにされたい”
そう返すと
”犯しにいこうかな”
しまった
やる気にさせてしまった
”けどね 今日は本当に無理なの
また別の日会いたい いつ会える?”
G”そっか会いたかったな
無理なら仕方ないね
じゃあ来週とか?”
そうやり取りしながら
お互いある程度会える日を決めた
シチューとパンを夫に差し出し
スマホを持ってバスルームに入る
Gとの事を思い出しながら
熱々のシャワーを浴びた
ーーーーーーーー
Gと会う当日がやってくる
仕事の帰り
前から気になっていた
お菓子屋さんへ立ち寄り
チョコじゃないけど
小さめのクッキーの詰め合わせを選ぶ
重く思われたくなくて
バレンタイン
ってわけでもない風を装って
Gへ渡すつもりだ
一度家へ戻り
いつものようにシャワーを浴び
家を出る
G”ごめん
ちょっと渋滞で遅くなるけど
絶対行くから待ってて!”
待たされるのは嫌いだけど
どうしてもGに会いたいし
抱かれたかった
Gを待つ間
遅くまで開いている
大き目のスーパーに立ち寄り
じっくり時間を潰す
そうこうしていると
”やっと着いたよ
どこにいる?”
今日こそGに会える
小走りでGの車のところへ向かうと
仕事帰りだからか
仕事着を着ていつもと違うヘアスタイル
余計に【男】な感じがして
メスの本能がくすぐられる
「お仕事お疲れ様ー!あ、、、
仕事着姿なんかかっこいいんだけど...
はい!これチョコじゃないけどあげる」
そう言ってクッキーを手渡した
G「えっ、ありがとう (驚?)
ほんと待たせてごめんね
とりあえずなんかメシでも食お?」
そう言って
クッキーは後ろの座席へ置かれる
嬉しくはなかったのかも
そうは思ったけど
Gのかっこよさに
改めて心を持って行かれる
時間も遅いし開いているお店と言えば
回転ずしのお店しかなかった
テーブルへ着くと
私の好みを聞いて
色んなお寿司をオーダーしてくれ
一緒に頬張る
話ながらも
もぐもぐ食べる私を
じっと見つめて来るので
緊張してしまった
「俺もう腹いっぱいよ」
「私ももう大丈夫」
お互いにお腹を満たしたとこで
Gがレジへ向かい支払ってくれた
まっすぐな姿勢の逆三角形なシルエット
Gの後ろ姿にまたもやメスを刺激される
車に乗ると
G「これからどこ行こうか」
私「どこ行く?ドライブする?」
G「ドライブって言うよりも
どこか人に見られんとこないかな」
Gの放った言葉の意味、、、
私たちは
当て無き
人目のない場所探しが始まったーーーー
つづく