日帰り温泉出血事件から

 

Gはまめにラインをくれるし

 

朝からおはよう!

 

に始まり

 

仕事でどこ行ったとか

 

昼ごはん何食べたとか

 

日常のささいな事を報告し合うような

 

癒される相手になっていた

 

Fからも連絡は来ていたが

 

Gとの関係は伏せたままだ

 

1月の下旬に差し掛かったころ

 

Gから

 

”またどこかデート行きたいね”

 

すっかり

 

恋愛モードになってしまった私は

 

”ちょっと海沿いのほうとか

ドライブしたいかも”

 

と乗ってみる

 

Gがどんなつもりか分からないけど

 

魅力的なGとならどんなデートでも

 

行ってみたい

 

さっそくお互いの休日に

 

海沿いのちょっと有名な海鮮食堂へ

 

大きなお店なのでとにかく広い

 

10組ほどのお客さんは

 

すでにテーブル席で

 

豪華な定食を頬張っていた

 

私たちは2Fの個室へ通され

 

静かな空間に二人きりになる

 

温泉旅行では全部Gが出してくれたので

 

ここの食事は私が持つことにした

 

二人で同じお寿司御膳を頼み

 

魚の新鮮さを味わった

 

食事を終え海沿いの道の駅へ立ち寄り

 

そこで獲れた魚たちを見る

 

見ている途中

 

後ろからGが手を繋いできた

 

私はドキッとしたけど

 

何事もないかのように握り返す

 

道の駅を出て

 

海岸沿いへ車を走らせる

 

G「この先に景色いいとこあるから

降りてみよっか」

 

雲一つのない

 

冬なのにポカポカな午後2時

 

車を降りて歩いて砂浜へ向かう途中

 

「そういえばFさんとまだ連絡取り合ってる?」

 

Gが声のトーンを落とし聞いてきた

 

「なんか会おうってまだ言ってくる」

 

そう言うと

 

ムッとした顔で

 

「俺が言っていいか分からないけど

さやさんが気持ちないなら

ブロックしたらいいんじゃない?」

 

意外だった

 

だけど逆にGとFの関係についても

 

気になったので

 

「GはFから連絡来るの?」

 

そう聞くと

 

「俺はもうさやさんと会い始めてから

ブロックしてるよ」

 

そうだったんだ

 

嘘かもしれないけど

 

ここはGの言葉を信じて

 

「そっか、、、私も会うつもりないし

ブロックしよっかな」

 

その言葉を言った瞬間

 

Gは私を抱きしめ

 

「俺以外会わないで」

 

ナニコレ。。。。

 

私は脳が溶けそうになった

 

一瞬だったが

 

若いころに

 

まだ付き合いたての彼氏を思い出した

 

この人はいったい、、、

 

いやもうそんな目的は考えなくていい

 

この人をひととおり楽しもう

 

そう思った

 

砂浜に着くと

 

私たちは綺麗な景色をバックに

 

写真を何枚か写した

 

Bは絶対に証拠を残そうとしなかったのに

 

人が変わればこんな事もできちゃう

 

先の事は分からないものだなぁ

 

なんて考えながら

 

時間も限られているので

 

恋人繋ぎで車のほうへ向かった

 

G「そろそろ帰る方向へ向かわないと、、、

このあとはとっておきのデザート食べないとだから笑」

 

そう、、、

 

この後私たちはラブホテルへ

 

行く約束もしていたのだ

 

それに私はハナから新しい試みを

 

Gに提案していた

 

それは

 

『イラマチオハメ撮り』だーーーーー

 

つづく