黙り込んだEは

 

次第に動きが激しくなる

 

正常位で向き合ったまま

 

目をうっすら開けて

 

Eの顔を見てみると

 

険しい顔をしていた

 

怒ってるの?

 

私の失言にEはどう思ったのか

 

気になったがそれよりも苦しい

 

Eはその表情のままズンズン突いてくる

 

「お腹が、、、く、苦しい」

 

小さく訴えた私の声を聴いて

 

Eが私の体を乱暴に横に向ける

 

そして片手にぶら下がったままの

 

拘束具を引っ張り

 

松葉崩しの形で

 

強弱付けて次第に激しくピストンする

 

「はぁ、、、気持ちいぃぃ、、、

はぁ、、イクっ!!」

 

そして私の太ももに勢いよく

 

生温かいものが飛び出した

 

事が終わって

 

Eが意外にも腕を伸ばして来た

 

その気持ちに甘えて頭を乗せると

 

「いたっ!!」

 

そう言って腕を引っ込めてしまった

 

私の髪を縛っているアクセサリーが

 

刺さってしまったのだ

 

「あれ?ごめん つけてるの忘れてた」

 

謝ると

 

E「俺が痛いのはいやだ」

 

私「痛めつけるのは好きだけど

自分が痛いのは嫌?」

 

E「さやは痛いの好きなんでしょ」

 

と背中を向けながらつぶやく

 

背中を向けられたので

 

なんだか寂しくなってしまった

 

しばらく無言で天井を眺めていると

 

Eの寝息がーーーー

 

した後って眠くなるものなんだ

 

そういえばBもよく眠ってたな

 

そんな事を思いながら

 

私はテレビに映る映画を観ていた

 

30分くらい経ったころに

 

Eの会社用の携帯に着信音が鳴り響く

 

Eが飛び起き

 

仕事の事を何やら話している

 

暇になった私はバスローブを羽織って

 

ソファへ行き

 

凝りもせず

 

買って来たポッキーを食べ始める

 

あんなに苦しかったくせに

 

一つ食べるとまたもう一つと止まらない

 

通話を終え

 

ソファの横に座って来たEの口に

 

ポッキーを押し込む

 

「ポッキーとかめっちゃ久しぶり」

 

そう言いながらも少しツンとした態度

 

そしてあまり自分の事は語らない

 

スマホを弄りはじめたので

 

私は自分を持て余してしまう

 

「シャワー浴びてくるね」

 

もう正直早く帰って

 

暴飲暴食の続きがしたかった

 

なので急いで体を洗う

 

洗っている途中でEが入って来たので

 

シャワーをかけてあげた

 

Eもどうやら仕事に早く戻らないと

 

いけなくなったようだ

 

私たちはシャワーをさっと済ませ

 

ホテルを後にした

 

Eが仕事の事なんかを話してくれたけど

 

何だかまだまだ分厚い壁を感じてしまい

 

車を降りる時も「じゃあね」

 

とそっけない態度でさよならした

 

タイプだしクールでかっこいいんだけど

 

今一つ内面が見えて来ない

 

私の失言のせい?

 

Eの事を好きになりたいけど

 

そういうのじゃない気がした

 

Bの事もまだ解決できていないし

 

ちゅうぶらりんの私は

 

無性に虚しさを感じていた

 

家に帰りつき

 

このモヤモヤを解消すべく

 

冷蔵庫の中の食べ物を

 

胃がパンパンになるまで

 

食べ尽くしたーーーーー

 

つづく