梅雨入りしたこの季節

 

前回会ってから次に会える日が決まらないままでいた

 

Bの職場の人がコロナに感染して出勤できる人が減ったためだ

 

人が減った分、Bが8時間以上勤務することになり

 

心身ともに疲れ切っていたようだ

 

梅雨をからめた下ネタ交じりの楽しいやり取りが続く

 

一日あった出来事なんかを割と長めのLINEだったものが

 

ある時から突然短くなる

 

内容はさほど変わってないけど私は戸惑った

 

短くなったのなら私も短く返す

 

きっと仕事で疲れててLINEを返すのも大変なんだろう

 

そんな状況でもマメに返してくれるだけまだいいほうだ

 

短いやり取りが一日に4,5回ターンが続き

 

やっとシフトの調整ができたということで会える日が決まった

 

疲れ切ってるBを元気付けたくてとある有名店のお肉を買って

 

Bのアパートで焼肉しようって事になった

 

「さやが肉持って来てくれるの?

    それじゃあ俺はサラダとご飯を炊いて待っとくから」

 

会うと決まったのならどんな肉が好きなのかリサーチする

 

LINEでBの好みのお肉のやり取りが何度か続く

 

そんなやりとりしながら会える事が待ち遠しい

 

久々のB宅訪問の日を迎えるーーー

 

「おはよう」そう言って上がり込む

 

Bは勝手に冷蔵庫開けていいよと言ってくれていたので

 

キッチンへ入り冷蔵庫に買って来たお肉を入れる

 

一人暮らしの割には色んな食材が充実している冷蔵庫の中

 

あんまりジロジロ見るのも品がないのでサッと閉めようとした

 

その一瞬、目に飛び込んで来たもの

 

ビールが2本

 

Bはお酒飲まないって言ってたのに?

 

そっか、たまに父親の話が出るからきっと父親が遊びにくるんだ

 

とりあえず気にしないでおこう

 

冷蔵庫の扉をパタンと閉じる

 

すると寝室から私を呼ぶ声が聞こえる

 

寝室へ向かうとBがベッドへ横たわっていた

 

「さや、おはよう 朝から走ってきたから疲れてて」

 

そう言うと両手を広げて私をベッドへ誘いこむ

 

「夜勤明けてその上走ったの?それはストイックすぎなんじゃない?」

 

今までそんな事してなかったのに急に鍛え始めたと言ったBに驚いた

 

そんな私の心境を伝える間もなくBが私にキスをしてきた

 

疲れている割にはとても激しかった

 

途中で玄関の呼び出し音がーーー

 

Bは一瞬出るかどうか迷った表情をしたが

 

「ちょっと待ってて」

 

そう言って下だけ履いて玄関へ向かった

 

どうやら配達業者のようだった

 

荷物を置いてまたBが戻ってきた

 

大丈夫だった?と尋ねると

 

「頼んでたものが届いただけだよ」

 

それから続きが始まり久々のお互いの身体をまさぐり合った

 

終わったあとはBがあおむけになり目を瞑った

 

それから呼吸が深くなりスヤスヤと眠り始めた

 

そんな無防備なBの姿が愛しくてたまらなくなった

 

Bの腕の中からじっと寝顔を見つめる

 

とても幸せだった

 

それにしてもBが少し痩せたように感じた

 

もともと太ってもなかったし、、、、

 

このころBと出会って半年経って

 

少しづつ何かが変わろうとしていたーーー

 

つづく