ゴキブリジュース~まずい、もう一杯~ -2ページ目

ゴキブリジュース~まずい、もう一杯~

変態沢庵の、人生終わってる感たっぷりで、ちょっぴり切なく、そしてキモい・・・そういう日記です。社会人二年目になり、変態として成熟期を迎えようとしております。さあ変態が野に離されました。社会人二年生になった変態こと沢庵はどうなっていくのか!?乞うご期待?!

俺は今、東京にいる。
でも、なんか、東京にいない感じ。
東京って何だ?
今いるのは、東京のビジネスホテルの中。
明日は大事な仕事が控えてる。
さっきまで大阪にいた。
でも、今は東京。
東京って何だ?
俺はビジネスホテルの中にいる。
タバコを吸ってる。
いつもと違う味が感じがする。
早く寝なくちゃ。
でも、ここは東京。
大事な仕事が控えてる。
東京って何だ?

って、外人が英語で書くとかっこいい感じがするかもしれない。

I'm in Tokyo now.
But It feels strange.
What is Tokyo...
絶望を覚悟したはずだった。
絶望を塗り重ね狂人に成り果てて、ケツ丸出しで渋谷を練り歩こうと思ってた。
ビバ!絶望!とか思ってた。
しかし、そんな覚悟は偽物だったようだ。
とはいっても、俺の覚悟が偽物であることは今までの人生を振り返ってみても明らかであるように思える。
何度覚悟のようなものを決めたつもりになり、何度それを実行に移せなかっただろうか。
これは本当にお恥ずかしい限りである。
ごめんな。
ってか覚悟ってなんですか。
皆さんはありますのでしょうか?
覚悟とやらが。

恥の感覚。
俺が恥ずかしいと思う瞬間の一つに、他の人に自分のケツを拭ってもらう。ということがある。
自分が自分の仕事を出来ず、他の人にそれを肩代わりしてもらっている時、俺はほんたうに申し訳なく思い、その思いから現在やっている仕事さえも出来なくなり、また肩代わりしてもらうことになる。
ケツからウンコが次から次に流れ続け、誰かが俺のウンコを拭いている。
それを意識して、またウンコが出る。

でも、一つだけ言わせてよな。

お前ら自分の担当の範囲の仕事だけやってんじゃねーよ!担当が曖昧な仕事ってあるよね?それって誰がしてるん?俺だよ!俺だけ周りのこと考えて余計な仕事をしているじゃねーかよ!

という感情になっているやつが職場に溢れていて、俺もその中の一人。

出口が見えない、将来が見えない。

だから絶望にもう一歩踏み入れよう。

明日こそ、狂うてまお。

昨日。

俺は全てを諦めるため、手始めに酒を飲んだ。

といっても、潰れるまでは飲まない。

次の日に最悪な気分になることがわかっているからだ。

しかし、俺は全てを諦めようとしていたのではなかったか?

飲みすぎた後の最悪な気分さえも受け入れて、そのまま日々を過ごしていくのではなかったか?

今朝起きて、煙草を吸いながら考えた。

 

俺の見ている絶望は全てではない。

絶望の先端の部分だけだ。

 

絶望。それは自分の中にある。

自分のなかにどうしようもない自分がいて、そいつを外に出してしまうと大変なことになる。

だからそいつが初めからいなかったかのように誤魔化しながら、日々を過ごしている。

しかし、あるものをなかったもののようすることには限界がある。

あるものはあるのだ。

あるものは色々な原因で蓄積されていく。

蓄積されてコップから溢れていく。

俺はコップからそいつが溢れた時、やはり来たか、と思う。

気付かないふりをしていながら、いつか来るであろうとも感じているのだ。

そして、こぼれた分だけティッシュペーパーで拭きとり、ゴミ箱に捨てるのだ。

でもそいつは、いつまでもいつまでもコップに蓄積されていく。

 

自分自身を直視して、直視したものを受けとめることは大変不愉快なものである。

直視。本当に直視するためにはどうすればいいのか。

絶望を絶望しきる。徹底的に絶望する。

絶望して絶望して絶望する。

死んだ魚の目になるだろう。

数百匹のスズメバチが俺を攻撃してくるだろう。

俺の精神は耐えられないだろう。

 

さて、今日は日曜日。

気を付けて。今まで無駄に過ごしてきた時間が背後に迫っている。

サンデーモーニング。

 

髪を切って、友達の誕生日プレゼントを買いに行こう。

新しいノートを買って、新しいスウェットを買いに行こう。

新しい靴を買いに行こう。

 

そして、酒を飲もう。

 

あまりにも何も起こらない週末。

月曜日から金曜日まで朝から晩まで働いて、その間中俺はそれを切望していた。

静かに、平穏に、誰にも脅かされず、犬と寝転びながらゴロゴロとしていたかった。

 

俺は望んでいたことを実行した。

誰もいないリビング。

犬が気持ちよさそうに寝そべっている傍で、俺は小説を読みながらゴロゴロしていた。

小説を読むのに疲れたらタバコを吸い、タバコを吸い終えると、ちんこが擦り切れるまでオナニーをした。

そしてまた小説を読んだ。

 

俺はこれを望んでいたはずだった。

ささやかな俺の望み。

俺はこれを望んでいたはずだった。

金曜日までは。

 

俺の目は、もう曇りすぎている。

新鮮な物は何もなく、湧き上がる感情も何かをなぞっているかのよう。

何かを思わなければいけないという切迫感。

何かを感じなければいけないという焦燥感。

静かに過ごしたい。何も感じずに過ごしたい。

しかし、それとは反対の思考が俺の頭の中をよぎる。

 

何か起こってくれ。

 

ここはどこだ?

冬の寒さになってきた。

俺は人を避けて歩いている。

人は俺を恐怖で縮みあがらせてしまう。

恐怖がシミのようになっていて、俺はそのシミによって自動的に怯えてしまう。

シミから逃れようとして、余計にシミが広がっていく。

そして俺は人を避け続けている。

 

楽しいことが思い浮かばない。

みんなと楽しむことができない。

何も話すことはないし、何も聞きたいとは思わない。

 

ホテルに入る時のワクワク感はもはやなく、

ホテルから出た後の親密間はない。

 

今まで出来ていたことが、出来ない。

今まで感じてきたことが、感じられない。

思うように動けない。

何もわからない。

 

人に対する希望が俺の中に少しだけ残っている。

それを失くしてしまうと、なんだか人としてダメな気がしている。

けれども俺はもうそれを捨ててしまおうと思う。

自分のことでさえコントロールできないのに、人に対してどうこうあって欲しいと願うのには無理がある。

コントロールできないものを諦めろ。

コントロールできないものを、コントロールできると考えるな。

タバコの煙がこっちにやってくる。俺はそれをコントロールできない。

だから俺は逃れる。煙が諦めてくれるまで。

 

俺は色々諦めていかなくてはいけない。

身の丈に合った考え方をしていく必要がある。

希望があればある程、打ちのめされてしまう。

もうどんどん捨ててしまおう。

捨てすぎて恐怖を感じてしまうくらいに。

人のように感じられないなら、もう人を辞めてしまおう。

三月記の虎のように。

 

さて、まず手始めに何をしようか。

そうだ、酒を飲もう。

 

ただの太った女なら、それはそれでいい。
ただの女は空の雲のようなものだ。
彼女はそこに浮かんでいるだけで、私とは何のかかわりもない。

世界の終わりとハードボイルドワンダーランド / 村上春樹
地図を作って印をつけて
行きたかったお店に行けば
そこにはきっと会いたかった人なんかがいるに違いない
いるに違いない

ショーウインドウを覗いてみれば
格好良いものばかりずらっと
立ち止まって一服すれば物語が駆け込んで来る
駆け込んで来るんだ

すぐには忘れられないよ
心の隅をつつくんだ
今にもきみが声かけて
二人で歩き出しそうな
恋色の街角で 恋色の街角で

あちらこちら女の娘は 
素敵な洋服を着て歩く
表通りの一本道をすました顔をして歩く
とってもイカすんだ とってもイカすんだ

すぐには想いだせないよ
心の隅を探すんだ
今にもきみがあらわれてて
二人で歩き出しそうな
恋色の街角で

恋色の街角 / サニーデイサービス


静かに降りて来た夜のはじまりが
優しい想い出と共に街へと流れ出した
ひとつの物語りが終ってはまた始まって
ぼくはといえば道端に放り出されたまま
もう夜が来るよ ネオンサインがひとつ
夕闇にかすんで街はちょっときれいだね

旅する心のように泣いてはまた笑って
気づいてみれば道端に放り出されたまま
ひとつの恋が終ってはまた始まって
ぼくはといえば道端に放り出されたまま
もう夜が来るよ ネオンサインがひとつ
夕闇にかすんで街はちょっときれいだね

瞳を閉じればそこには風が
何もなかったように通り過ぎて行くんだ
もう夜が来るよ ネオンサインがひとつ
夕闇にまぎれてきみはちょっときれいだね

もう夜が来るよ ネオンサインがひとつ
夕闇にまぎれてきみはちょっときれいだね


きれいだね / サニーデイサービス
今朝の風はなんだかちょっと
冷たく肌に吹いてくるんだ
ぼんやりした頭がすこししゃんとするんだ
憶えてない夢のせいで心が
何メートルか沈み込むんだ
熱い濃いコーヒーを飲みたいんだ
そっちはどうだい?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこはまあ、そんな感じなんだ
夏の朝が僕に呼びかける
「調子はどうだい、うまくいってるかい」 
気分が良くなって外へ飛び出すんだ
愉快な話どこかにないかい?
そんなふうなこと口にしてみれば
街を歩く足どりも軽くなるから不思議さ
そっちはどうだい?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこはまあ、そんな感じなんだ
きみに会ったらどんなふうな話をしよう
そんなこと考えると楽しくなるんです
そっちはどうだい?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこはまあ、そんな感じなんだ

青春狂走曲 / サニーデイサービス
自分の中の小さな声に耳を傾けようとしてる
だけど信じ難いんだ、ここでは皆ピリピリしてる、受け入れられない、でも欲しい物は欲しい、それは僕がずっと隠そうとしてきたこと
それも一つの生き方だと君は思えるかい?
そうだな、この問題を提起させてくれ
それって僕だけなんだろうか?
僕だけのはずがないよな
誰だって皆、自分だけだと思ってないか?
そうじゃないと、そうじゃないと、そうじゃないと言ってくれ
記憶に刻んでおいてくれ
後で歌うように君に頼もう
ちぇっ、キックドラム抜きだと静かだな
ありがとう、ポール・クアットローン
マリオ、ギターを弾いてくれ
ぜひ頼むよ
正直言うと、まぁ
多分話さないといけないんだろうな
胸にしまっておけない約束が一つあるってこと
僕は腹を空かせたままなのに、他の猫達はたっぷりご馳走をもらってるから
(は、何の話かわかってるだろ)
さあ、そうじゃないと、そうじゃないと、そうじゃないと言ってくれ
少なくとも僕は何かを求めてる
誰もがそういうわけじゃない
生ける亡骸のような人々が大勢歩き回っているんだから

くそっ、あいつらがどんな連中なのか分かるだろ?
奴らは君とゲームするつもりなんだ
聞いてくれ、僕はこいつらを知ってる、個人的な親友達さ
あいつらには用心しなよ、油断ならない連中だ
でも今は僕の気持ちを伝えたい
今はすごく自由な気分なんだ
今はすごく自由な気分なんだ
今はすごく自由な気分なんだ
今はすごく自由な気分なんだ
今はすごく自由な気分なんだ
今はすごく自由な気分なんだ

すごく自由な気分、だけど音程が外れている(何の話かわかってるだろ)
彼らにこう言われた時のことを憶えてる
「悪いけど、世の中そういうものなのさ」
僕は真っ直ぐ彼らの眼を見てこう言った
「ベイビー、そうじゃないだろ」
僕も年を取れば
分かるはずだと言われたよ
だが過去を振り返るような歳になっても、やっぱり「そうじゃない」と言える
そうじゃない、そうじゃない、さぁ、そうじゃないって言ってくれ
そうじゃない、そうじゃない、そうじゃないって言えるよ
今はすごく自由な気分
今はすごく自由な気分
今はすごく自由な気分なんだ

ここにいるとグラミー賞を総なめにして全身に浴びてる気分
まるで賞に酔いしれるように、グラミー賞の水たまりを跳ね散らしてる
でも構わないさ、大丈夫
雨を降らせよう、雨よ降れ
クリスに一つあげるよ、母上に渡してくれ
ヘンリクはスウェーデン版グラミー賞を受賞するんだ
略してスワミーってか?
今言ったことは忘れてくれ
最後のこの盛り上がりに乗じて、君を家に連れて行こう
すごく自由な気分なんだ
彼らにこう言われた時のことを憶えてる
「悪いけど、世の中そういうものなのさ」
僕は真っ直ぐ彼らの眼を見てこう言った
「ベイビー、そうじゃないだろ」
僕も年を取れば
分かるはずだと言われたよ
だが過去を振り返るような歳になっても、やっぱり「そうじゃない」と言える
そうじゃない、そうじゃない、さあそうじゃないって言ってくれ
そうじゃない、そうじゃない、そうじゃないって言えるよ
今はすごく自由な気分
すごく自由な気分
すごく自由な気分なんだ

!!! / I Feel So Free (citation needed)


わたしはほとんどいやいやながらという感じで競馬場に出かけていく。ほかに行くべき場所を思いつくにはわたしは頭の中があまりにもからっぽすぎるのだ。どこへ、いったいどこへいけばいいのか?昼の間ずっと。バビロンの空中庭園?映画?まいったね、勘弁してくれ。私はご婦人方と一緒にお行儀よく座っているなんてまっぴらだ。それにわたしとおなじ年代の男たちはほとんどあの世に逝ってしまっているときている。それにまだくたばっていないとしても、そうなって当然だと言える。というのもみんな死んだも同然なのだから。
競馬場に行かずに家にずっといようとしてみたこともある。するとわたしはいらいらしてきて、それから意気消沈してしまい、夜になってコンピューターに向かってみても、そこに注ぎ込めるようなものが何ひとつとして湧き起こってこない。重い腰を上げてここから出かけていけば、わたしの目は否応なしに人間社会に向き合うことになり、人間社会を目の当たりにすれば、反応を示さずにはいられなくなるということなのだろう。それはあまりにもおぞましい、延々と続くホラー・ショウだ。わたしは競馬場に行ってうんざりさせられ、恐怖を感じられもする。しかしわたしは同時に、ある意味では生徒でもあるのだ。地獄の生徒。

C.Bukowski / 死をポケットに入れて