全ての書類がそろい、再び生活保護の申請へ。

 

ここへは何度来ても慣れない。

雰囲気はなんだか暗く、

ヨレヨレのお年寄りばかり。

 

そのお年寄りとケースワーカたちは

もう何年もの付き合いなのか、

親密で、常連だけで成り立っている

居酒屋のような雰囲気だった。

 

お年寄りたちもケースワーカとしか

話し相手がいないのか、

長々と雑談して帰ろうとしない

 

わたしはケースワーカーとの方が

歳が近いからわかってしまうけど

「早く帰ってくれ」と言う雰囲気、

受給者が言う事なんて全く信用してなんかいないような

ケースワーカーの早口な口調

 

お年寄りはやたらとへらへらして

ケースワーカーに好かれようと、

保護を切られないようにと、必死な感じだった。

 

その中に自分も飛び込もうとしてるんだ、と

思うとやっぱり嫌で、

まだ私は若いのに・・・とプライドが邪魔をして

家に引き返したくなったけど

夫はやはり中々連絡が取れなくて

今は生活保護に頼るしかなかった。

 

 

受付に申請書と大量の指定された書類を提出したら、

若い女の受付の子が、不思議そうに

私をジッと見てから、書類を持って奥に消えていった。

 

自分と同い年位の若い女が

なぜ生活保護に?と感じたんだろう。

 

私はあからさまに、ドラマで見るような

「生活保護受給中です!!」というような

見た目はしていないし

だいぶ前に購入したモノだし安いものだけど、

そこそこ流行りの服装を身に着けていたし

髪型も普通の20代女子と言う感じ。

 

だから最初に相談に来た時も

追い返されたんだろうけど

少し前まで普通に暮らしていたのに

突然、いかにも「生活保護受けてます」っていうような

服装をできる方がおかしいですよね。

 

生活保護課には、いかにもヨレヨレの破れた服に

ボサボサの頭、ボロボロのスリッパで

来る人がたくさんいるけど

私もそんな見た目じゃないと話も聞いてくれないのだろうか。

 

 

なんとか奥の面談室に呼ばれ

以前と同じダルそうな課長がやってきた。

 

一応書類は全てそろっていたので

後は審査して連絡しますと。

 

 

ここからがまた長いのだろうか。

審査とは何をされるのだろうか。

 

親に連絡が行くのだろうか。

 

不安で押しつぶされそうだった。

 

却下と書かれた手紙が届いたら

どうやって生きて行けばいいのだろうか。

 

離婚もまだ成立していないから

扶養手当ももらえない。

 

次、また後日調停がある。

 

もう、何もかもめんどくさい。

全て投げ出したい。

 

 

 

 

 

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