どん底 ~プロローグ~ | ~Chapter3~ 借金1500万円返済・起業プロジェクト日記!

どん底 ~プロローグ~

自由に生きたい!って思って生きてきたつもりだけど、結局自由生きてない。

てか自由ってなんだろう!?


サラリーマンになって早3ヶ月、完全に仕事仕事の毎日。でも今はまだマシな方。

でもちょっと前まで心も体もボロボロだった。


2008年、念願である自分の店を持って社長になった。

社長たってもちろん自分が先頭になって働かないと従業員を食わしていけない訳でして。

寝る間も惜しんで夜から夜まで働いた。


好きなバンド活動もほどほどに毎日毎日働いた。

確かに自分の店だから楽しいんだけど段々違う感情のベクトルが動き始める。


ほんとに楽しい!?


毎日売上を気にして口座の残高とにらめっこして、自分に給料も払わずにただひたすた働く毎日。

でも自分の店だ!がんばろう!みたいなさ。


そんな毎日がいやになり始めたころ昔一緒に働いてた後輩が前の店をやめたから雇ってくれとTELしてきた。

I君はとても仕事が出来て真面目で一生懸命だしオレを師匠だと思ってる。


I君が店に着だしてから売上も店の状態もどんどん良くなっていった。

自分の時間も増えてきて、週末に自分の店でマンスリーイベントも出来るようになった。


全て持ち込みの機材で知り合いのバンドやミュージシャン呼んで酒飲んで最高のイベントだった。

あの時オレはこう思った「最高だ!」「今までがんばってきて良かった!」


でも良い時は長くは続かない。


悪い知らせは突然やってくる。


店をI君に任せて遅めに出勤しようしていたオレがちょうど車に乗り込みエンジンをかけようとし瞬間、

「i460さん、Yが警察に捕まったみたいです。」とI君がTELしてきた。


「は!?」っと一瞬頭が混乱してもう一度聞きかえす。


「何がなんだって?」


「Yが今警察に捕まって連行されていきます。」


なんとも言えない感情が込みあがってとにかく店に急行した。

店に着いてみるとまだ店は営業していた。とにかく従業員と話をして事情を聞いてみないと。

事情は大体把握出来た。


一番気をつけていて恐れていた事が現実になった。

起こった事はしょうがない、とにかく残されたメンバーで店を回す事を考えよう。

っとみんなを勇気付けてはみたものの多分気持ち的にやられてたのオレの方だった。


全てがギリギリに回ってた店の何が一つ欠けても存続していく事が不可能だった。

しかも資金もギリギリで借金して出した店だ。


頭の回転が鈍くなり、視野がドンドン狭くなっていく。

どうしたら助かるか!?

それしか考えられなくなっていた。


オレはとても小さく、無様だった。


そしてその数ヵ月後オレは店を閉めた。


店の従業員はとても気の良いやつらばかりだった。

オレを責めず、ひたすらオレを慰めてた。

オレは弱く小さくなっていった。

昔からビックマウスで何が来ても動じない、自由で攻撃的な奴。

それがオレの周りからから評判で生きてきた。


でもそれが一瞬にして崩れ去った。


全ての気力と自分を失いかけて何の目標もない。

ただひたすら1300万の借金の返済の事を案じ減っていく自分の生活費。

新たに仕事を探してもこの不況の中、高卒で水商売しかやった事のないオレに仕事なんてありゃしない。


負のスパイラルがドンドン押し寄せる。


生活する金もなくなり次第に追い詰められていくオレ。

借金に借金を重ね、食べる為にいかがわしい仕事もした。

遠ざかっていく友達もいた。


そんな時に知り合いの紹介で今の会社に出会った。


「日本最大の水商売の会社が本格的に関東に進出してくるので人を探してるからお前やってみれば?」

「知り合いがそこにヘッドハンティングされたから口きいてもらうよ」


一時面接をパスして二次面接。


「結果はOO日にTELにて知らせます」


待てども暮らせどTELはこず、最後の希望もつかみ損ねた。っと思った矢先に

「i460さんですか?貴方がよければウチで働いてもらえませんか?」

きたー!


どん底から一筋の希望の光が差し込んできた。


見事就職する事ができた。


昔から「金なんてさ~」って言ってきたオレがだけど今は分かる。

金銭は人の心に安定をもたらす。

ホントに金に困った事がない奴は「金なんてさ~」なんて口が裂けても言えるはずが無い。


あれから3ヶ月経つ。


今オレは一般的に同年代がもらう給料のより良い給料をもらっている。

そしてキャッシュフローがやっと元にもどりつつある。

そうなると人間は欲が産まれてくる。


何かしたい!


そう、たった今オレのチャプター3始まったばかりだ。




続く