唾液の成分を調べてみると、
ラクトフェリン、免疫グロブリン、リゾチーム、ペルオキシダーゼ
といった
そうそうたる薬効成分が含まれており、
下手な風邪薬飲むくらいなら、よく噛んで、歯磨きして唾液をたく
さん出した方が、はるかに効果的です。
唾液にはむし歯を予防するだけでなく、全身も健康にする凄い能力
があるのです。
まさに自分の中に薬局を持っているようなものです。
My薬局を十分に活用しましょう。
ところで昔、333運動というのがありました。
1日3回、食後3分以内に、3分間歯磨きしましょう、というもの
です。
でも今はこの運動はすっかり影をひそめてしまったようです。
食後すぐの歯は、むし歯菌の出す酸によって溶けた状態にあります
。
この溶けた歯が、唾液の力で元の状態に修復されるまでに
20分から40分かかると言われております。
食後すぐに歯を磨くとどうなるか?
酸で溶けて柔らかくなった歯を、研磨剤のたくさん入った歯磨きを
つけた歯ブラシでゴシゴシこするわけですから、歯がすり減ってし
まいますよね。
だから食後30分から1時間くらい経過してお口の酸が中和され、
歯が修復されてから清掃した方が良いと思いませんか?
でも食べた後はやはりすぐにでも歯の清掃をしたくなります。
ここでおススメはフロスです。
フロスを歯と歯の間に通すと唾液がたくさん出てきますし、
けっこう食べ物のカスもとれて気持ちいいですよ。
フロスを通すとほんとにお口いっぱいに唾液が出てくるのが分かり
ます。
たくさんの唾液が溶けた歯を修復するのをイメージすると嬉しくな
ります。
普通のつま楊枝は歯ぐきを傷つけやすいのでおススメできません。
糸ようじを使ってください。
糸ようじはノコギリをギコギコやるみたいに往復させながら、
歯と歯の間に徐々に入れるようにします。
いきなり上から下へズバッとやると歯ぐきが傷つきますから要注意
ですよ。