公開前から批評家の評価も試写会を観た観客からも評判がすこぶる高く、楽しみにしていました

映画は今年5本目（うち劇場3本目）

（ネタバレなし）

瀬尾まいこ の原作らしいけどもちろん未読

パニック障害とPMSに苦しむ同僚の男女がお互いを理解し、助け合いながら前を向いて生きていくお話

淡々と穏やかに物語は進むがまったく退屈することなく引き込まれてしまった

この手の映画にありがちな、差別や偏見に満ちたシーンや、障害を理解しましょう的な押し付けがましさもなく、また人気の俳優を使いながらも恋愛モードにならないところも良かった

上白石萌音 のイラついて回りに当たり散らす表情が、普段が柔和なイメージしかないだけにギャップがすごく、いかに自分をコントロールできなくなる症状なのかがわかる

また、2人が勤める町工場が行っている、あるイベントが 「闇から夜明け」 を集約・象徴しているのだけど、これは原作に付け加えられたものらしい

なので、ぜひ原作を読んだ人は観に行ってほしい

いや、読んでいない人もぜひ！

また、このシーンの 上白石萌音 のナレーションはアニメで声優をやっていることもあって真骨頂

表情にしても声にしても映画の醍醐味だと思う

上白石萌音 ばかり褒めたけど、パニック障害の 松村北斗 、町工場の社長（「そのまんま生きろ」と人生を説くオジサン）、周囲の人々…全てが暖かく良かった

多くの人に観てほしいなあ

【映画】「夜明けのすべて」