集中力 目の色が変る | 行け!行け!飛雄馬!!

集中力 目の色が変る

飛雄馬もだんだんゴロが取れるようになりました。


先日 雨でグラウンドが使えず体育館で練習。

初心者 低学年はまずゴロの捕球を反復練習。

飛雄馬は家で形だけは教えていたので 列に入り2~3年生と一緒に練習しました。

旦那は 4年生を学校の外周走らせるため 外にいたので

せっかくだから携帯で動画を撮り 見せてあげようとジャビ子はこっそり撮影(近日公開予定♪)


自分の番が来ると 「こ~い!!」と大きな声

低い姿勢で構え 投げるコーチの手元をじ~っと見ています。

それにあわせて スタートをきれるように足は動いています。

そして低い姿勢のまま ボールに向かい しっかりグラブで捕球


う~ん なかなかいいフォームじゃん♪

ジャビ子は満足


投げるコーチも飛雄馬がしっかりボールを見ているかを試すために

時々フェイントをかけ ボールを投げるタイミングをずらします。

しっかりボールを見ているので 腕が(下投げ)後ろに振られると 

体勢がぐっと沈みますが だまされずにボールの方向へスタートを切っています。

それにはコーチから「ナイス!飛雄馬!! いいぞ!!」と声がかかり

ますます上機嫌で集中力が増します。


しかし 昨晩 家で旦那に見せるとダメだし


早速親子レッスン開始

我が家の2間続きの和室が練習場と化します。

親子レッスンと言えど 家でも野球を教えるときはお父ちゃんじゃなくて鬼コーチ。


1.構えるときに グラブに右手を突っ込むな 自然に広げて前に出せ

2.腕を振って走れ

3.もっとしっかりボールを見よ

4.左足の前でボールを捕れ

5.グラブを立て 顔より前に出せ

6.捕っても止まるな流れろ


え~まだこんな難しいこと無理じゃないの? と思ったが

基本ができているから次を教えるんだと言う


教わる飛雄馬の目は真剣

教えるほうも妥協しない。

1~6ができなければ できていない箇所を プラスティックのおもちゃバットでコツンと叩く

1回目 2回目までは許すが 3回同じ箇所を指摘されると 

「こらあ! 意識して直さんか!!!」と罵声が飛ぶ 

1ができても4を忘れ 4を直すと5を忘れ...2~4ができても 1を忘れる...


「何が出来てないかわかるか!!」との問いに

「手を振っていませんでした」「足に近いところで捕りました」自分で言葉にして言わせます。

次第に出来ない悔しさで涙ぐみます。

我慢強い子ですが 涙をこらえるあまり 顔を真っ赤にし とうとう大粒の涙が溢れ出します。

声こそ上げませんが しゃべろうとするとしゃくり上げます。


「泣きながらやっても上手にならん やめ 終わり」

厳しいようですが お兄ちゃんの時から 我が家の特訓のルール。


ティッシュで自分で涙を拭き鼻をかみ 深呼吸 少し落ち着き涙も止まり


「もうないてましぇん! おしえてくだしゃい! おねがいしましゅ!」舌っ足らずの口で

鬼コーチの前で気を付けをし再開を直訴します。


「もう泣かんな? よし キチンと出来るまでやるぞ!」

「おい!!」


「こ~い!!」

さっきより一段と集中力が増します。

「ダメ やり直し!・・・そうだ 今のは80点!・・・ダメ! やり直し!・・・・」

何度も続きます。

そのうち スタート位置へ戻る時の後姿にはっとさせられました。


「・・・・・・」

ぶつぶつ言いながら 腕を振ったり グラブを差し出したり 肩の力を抜くしぐさをします。

そして「よし」とばかりに 勢いよく振り向いた瞬間 目の色が真剣モードにパッと変ります。

言われたことを次は直そうと 自分の頭で整理していたのです。


何回繰り返したでしょうか。。。

それはそれは完璧 とても4歳児とは思えないナチュラルなフォームで捕ることが出来ました!


「よし!!! そうだ!! 今のだ!!!100点!!!」

鬼コーチの顔も緩みます。

そして3回 4回と続けて捕れるようになったところで

「よし 今日はおしまい 終わり」

すると さっと走りよって気を付けをし

「整列! 礼! ありがとうごじゃいました!」 ときっちり挨拶をします。


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そしてそこから鬼コーチは にっこにこ笑顔のお父ちゃんに戻り

飛雄馬大好きベタベタ 抱き合ってチュチュとしています。


「う~ちゃん(お父ちゃんモードの時の 飛雄馬の呼び名)」

「なあに?」

「野球好きか?」

「うん! 大好き!」

「お父ちゃんに叱られると 怖いか?」

「怖くて 泣いたんじゃないもん。出来ないから泣いちゃったんだもん。」

「そうか...もっと上手になりたいか?」

「うん!!! イチローになって 松井になって 『行け行け飛雄馬』になるんだもん!」