あらゆる怪我や病気を治す力を持つ凶悪な男と 触れただけで人を殺す力を持つ優しく繊細な青年が出会い展開されるサスペンスドラマ。
キャッチコピーは
「神の手を持つ悪魔に救われるか 悪魔の手を持つ天使に戦慄するか」
「出会い、宿命。衝撃のスピードミステリー」。
当初、全10話の予定だったが、出演者の錦戸亮が撮影期間中にA型インフルエンザに感染した影響で、全9話となった。
•竜崎臣司 (滝沢秀明)•
患部に触れるだけであらゆる傷や病気を治すことができる、「神の手」の持ち主。
性格は、能力とは対照的で冷酷。病気と闘う人を見下す言動をとり、能力を自分に見合った条件下でしか使用しようとしない。「あんたは俺に何をしてくれる?」と相手に問いかけることがあり、相手に選択権や決定権を託す場合もある。ただし、これはあくまで私情に流されず、中立的な考えを持っているため、柴田が起こした事件の際には「認知症のために自分の娘が死んだことすら忘れる」という事実から「治さない(忘れる)ほうが幸せかもしれない」と考え、終始治そうとはしなかった。
碧井に対しては、異常ともいえるほど固執しており、たびたび前に現われる。
18歳の時に3人の人を殺したとして死刑判決を受け、関東中央拘置所に収監されていた。渚から自分と対極の力を持つ碧井を知り、彼の能力を利用して脱獄する。その後、碧井や渚らの前に現われて暗躍していたが、榊を治したことがきっかけで釈放される。
碧井と同じ龍谷村のお守りを持っている。龍谷村の出身者で、母は幼いころに自殺し、巽は10年前に竜崎を置いて村から逃げ出した。そのあと二宮に誘拐され、能力を金儲けのために利用しようとする二宮の命令には一切従わなかったので、二宮から見捨てられたが、二宮と再会した際に、二宮が3人の人間を刺し、治すよう強要されたが、無視して殺人を犯したことになっていた。
•碧井涼介 (錦戸亮)•
手で触れただけで人を殺す能力を持つ「悪魔の手」を持つ青年。
心やさしい性格で正義感が強いが、自分の能力で殺人を犯したことに自己嫌悪している。
高校で国語教師(加奈の担任)として働いており(竜崎から「先生」と呼ばれる)、生徒やほかの教師からも信頼されている。薬物を違法に売買しているところで渚や勝と会い、そこで勝の仲間の内村修平を殺した後に出頭するも、信じてもらえずに釈放される。その後、渚から竜崎の存在を知り対面するが、竜崎に騙され脱獄を手伝ってしまう。それ以来竜崎の言葉に振り回されている。今まで自分の能力を嫌悪していたが、竜崎を止めるために使うことを決意する。
龍谷村のお守りを持っているが、龍谷村に関する詳細は知らない。
•長谷部渚 (水川あさみ)•

南品川署刑事課の女性刑事。
勝気かつ行動力旺盛な性格で、独自に捜査を進めて突っ走る癖がある。
正人とは恋人同士だが、竜崎の能力に魅せられた正人に裏切られてからは疎遠になる。
女子大生不審死事件を追う中で、竜崎と碧井の相対する能力を知り、二人を引き合わせることになる。竜崎や碧井の力を我が物にしようとする者たちに翻弄されながらも、竜崎が犯したとされる殺人事件の真相を追う。
一時期は沢村の命で警察庁警備企画課に異動となり、竜崎の警護を担当していた。
また、ぜんそく持ちの娘・澪を養うシングルマザーでもある。母親としては愛情深く常に娘を気遣っている。ぜんそくを治してもらいたいと思っているが、竜崎の能力で治すのは間違っていると思っているので、彼の能力を借りようとはしない。
•熊切勝 (八乙女光)•

違法薬物の売買グループのリーダー格の青年。大学1年生。短絡的かつ卑劣な小悪党。
女子大生不審死事件に関わる話を聞いた加奈を口封じのために殺害しようとするなど無軌道に行動しながらも、「神の手」「悪魔の手」が絡む竜崎や沢村たちの思惑に関わっていく。その過程で当初は無自覚だった罪の意識にも目覚めていき、最終的に自首する決意をした。
•柴田宗助 (山本龍二)•
南品川署刑事課の刑事・渚の先輩で、渚に拳銃の指導をした(そのため、拳銃の持ち方が似ている)。還暦間近で腰を痛めがち。
認知症の妻を竜崎の能力で治させようとしたが失敗。警備企画課の職員に誤って銃撃され、渚の目の前で死亡した。
•前園千春 (原田夏希)•

女性監察医。渚にとって公私にわたる良き理解者で協力者。
医学部の先輩である沢村とは変人同士気が合うが、恋人同士であるかは不明。渚・沢村双方に情報を提供しつつ、沢村の企みに加担していく。
碧井の「悪魔の手」によって殺された人々の死を「天罰」と称し死体を「芸術的」と評するなど、かなりズレた感性の持ち主。
「神の手」と「悪魔の手」の戦いの後は小児科医に転職した。
•吉住正人 (忍成修吾)•
ベアーズ製薬株式会社の研究員。渚の恋人。
渚が話す竜崎の力のことを最初は笑い話程度に受け取っていたが、竜崎が渚の傷を治したことで確信。竜崎の能力を研究し、多くの人を助けたいという気持ちが強く、そのためなら渚を裏切ったり、自身の腕まで折ったりするなど手段を選ばない。
•白川加奈 (波瑠)•
碧井の担当クラスの生徒。
勝が仲間と女子大生不審死事件に関わる話をしているのを聞いてしまい、勝たちに命を狙われる。そして勝ら違法薬物グループから逃げる途中で階段から落下し、意識不明の重体となる。のちに竜崎の能力で回復するが、それを知った勝に再び命を狙われ、今度は加奈をかばった母・雪江(朝加真由美)が勝に刺されてしまう。
•熊切善三 (柴俊夫)•

勝の父で、ベアーズ製薬株式会社の代表取締役。榊を長年にわたって金銭的に支えてきた存在。
竜崎の能力を知り、心臓病を患う榊に会わせた。勝のことは「信用できない」とまで公言していたが、勝と連絡がつかないことを心配したり、罪を犯した勝をかばったりするなど過保護な一面も見せている。
勝の起こした事件を発端に、榊のブレーンとして協力関係にあった沢村に父子ともども命を次々と狙われたことから、勝とともに罪の償い方を考えるようになる。
•二宮健 (六角精児)•

元は龍谷村に駐在していた警察官で、現在はホームレス。
竜崎や龍谷村の過去をよく知り、竜崎のことを「臣司」と呼んでいる。
幼いころの竜崎を誘拐して金稼ぎの道具としてこき使ってきたが、言うことを聞かなかったため、役立たずと判断して袂を分かつ。その後、18歳の竜崎と再会。一緒にいた少年3人を刺し竜崎の能力で助けさせるよう命令するも、その命令を無視されたことでその様子を映したビデオカメラだけを持って逃亡し、最終的に竜崎に「殺人犯」の濡れ衣を着せた過去を持つ。そのため、竜崎の「神の手」を「悪魔の手」として恐れている。
•沢村敬之 (佐々木蔵之介)•

警察庁警備企画課理事官。医学部卒の切れ者で謀略家。
碧井の力を実証するために部下を犠牲にしたり、協力関係にあった熊切の命を狙ったりするなど、目的のためには手段を選ばない。
「殺人を唯一正当化できる組織」にとっては有益であるとして「悪魔の手」を持つ碧井を利用し、理想の社会を実現しようとたくらむ。それに対し、「神の手」を持つ竜崎の存在は世間を混乱させるため根絶すべきであると考えている。最終的には教会を爆破し竜崎を殺害しようとした容疑で、渚によって逮捕される。
•榊遥子 (高畑淳子)•

社会厚生大臣で元タレント。沢村や熊切をブレーンに据え、女性初の内閣総理大臣を目指す野望家。
心臓病を患っており、熊切に隠蔽を手伝ってもらっていたが、竜崎の「神の手」によって完治した。竜崎の力を実際に体験し自分の政治活動に利用しようとしているが、意のままに操ることはできず、逆に竜崎自身からも利用されることもある。
「神の手」を政府が独占する法案を成立させることも企てたが、秘書の息子が在籍する院内学級で「神の手」を譲り合う子供たちを目の当たりにし、利権を独占する考えを改めるようになる。
その後、大臣を退任し、無所属で再び選挙に出馬する。
放送期間 2009/7/24 ~ 9/25
1. 神の手を持つ悪魔 悪魔の手を持つ天使
2. 生かすか殺すか 究極の選択
3. 母か刑事か 悪魔に魂を売る者たち
4. 逮捕 明かされる二人の過去
5. 暗殺者
6. 裏切者
緊急生放送特別編
7. 緊急事態
8. 兄弟
9. 望み