Hyuga's music -12ページ目

マッチ売りの少女(The Little Match Girl) 3

前回の続きです。

場面が変わり、娘さんが父親のいる酒場を窓から覗いていると、あの女の人が。
一緒に歌おうと誘い、ステージの前で歌うのですが
その時の父親の顔の変化がおもしろいんです。

笑顔だった顔が、いきなり真顔に。

ついに来てしまったか...」と父親は思ったのかな。

ステージで稼いだ金を父親に娘さんが渡すのですが、父親は金を投げ捨てます
プライドとか色々あって、今回だけは受け取れなかったんじゃないかな。



一方で娘さんは、お決まりのアレをするわけです。
マッチに火をつけて...一時だけ幸せな時間があじわえるという、なんとも寂しい時間を過ごすわけです。

前回「この姉妹、後半になって重要だったりするんですよ。」と書きましたが、ここで重要になるんですね。

マッチに火をつけると、姉妹の家の中に。
妹が「お入りなさい。」と言うのに対し、イジワル姉さんは「汚いから、やめて!」と嫌がるわけです。
この口論を歌にしてあらわしているわけですが...姉さんの声やっぱ好きだなあ。
口論の結果、姉さんは負けで妹の言う通り娘さんが姉妹の家へと入るわけですが

でもこれ、なんですよね。
マッチの火が消え、雪の降る寒い外にいる現実へと戻ってくるわけです。



まさかのキスをしちゃう...!


結末は原作と同じなのですが、改めて映像で見ると寂しいなと思います。
父親についてですが、やっぱり愛情表現が苦手なのですね。
お金を投げ捨てたり...うん。

でもこうやってここまでを通して見てみると、娘さんはとても気にされているんだなと思います。
当たり前ですよね、自分が育ててきた娘なわけですから。
決定権も全て、親である父親にあるわけで、誰も指図はできない。
お金を投げ捨てたのも、やっぱり何かあるからで、意味なくやるはずはないと思うんです。
映像を見て分かると思うんですが、父親と娘さんはとても貧乏な家庭ですよね。
貧乏なのは、父親のアル中のせいもあるけれど、やっぱりお金は大事になってきますよね。
大事なお金を投げ捨てるなんて、やっぱり意味があるんですよね。

この映画のおおまかなお話は「マッチ売りの少女」ですが、細かく見てみると
家庭のことだったり、父親の人格、子供の気持ちなど。色々なものが混ぜ合わせっているんだと、気づきました。
一言で言ってしまえば深い映画です、この"The Little Match Girl"は。


長ったらしくなりましたが、次回で最終回です。