Hyuga's music -11ページ目

マッチ売りの少女(The Little Match Girl) 4

前回の続きです。

マッチに火をつけ、ひたすら夢を見続ける。
そのことを繰り返す、娘さんです。
一時の幸せなんぞ、しかも現実じゃないのだから、寂しい時間を過ごしているのと同じような。





つららが家の窓ガラスを割り、女の人は気づくわけです。
娘さんが家にいないと
娘さんは寒さのせいで、あまり声が出ず、それでも、男の子の名前をひたすら呼んでいました。
女の人は娘さんを探しに行き、娘さんはもう一度夢をみるためマッチに火を。
何度擦っても、夢が見れず、やっとのことで夢が見れました。
降っていた雪がやみ、女の人が迎えに来て、一緒に歌い、一見ハッピーエンドな感じですが
実際は違うわけで、娘さんが死んでしまうのです。(原作と同じ)

父親が遅れて現れ、娘さんをかかえて立つ女の人を見て、死んだと分かったわけです
「そんな!」と叫ぶ父親。
そんな父親に対し、女の人はとても冷たい目で見ていました





最後の場面で、女の人が冷たい目つきで見ていたのは、ちゃんと娘を見ろっていうサインだったのかもしれませんね。
娘をほったらかしにして、酒飲みに出かけたり、娘に自由を与えなかったり。
確かに娘をちゃんと見ていれば、気にしていればこんなことにはならなかったはず

ですが、実際にそれはできない話なのではないのかなと思います。
自分の娘を男手一つ育ててきたわけですから、娯楽は欲しいわけです。
赤ちゃんの頃から母親がいなかったのかは分かりませんが、「もうこの歳なのだから一人でも大丈夫。」と思い、父親は娯楽を求めに酒場へと出かけたのではないのでしょうか。
今まで娘につきっきりだったから、少しは自分の時間を作ってもいいと思って。

女の人はあくまで第三者とかなわけですから、実際のことは父と子にしか分かりません


娘が死んだと分かったとき「Noooooooooooooo!」と父親は叫びました。
これこそ娘は愛されていた証拠ですよね。
女の人も父親も「娘をちゃんと見ておけば」と悔やんだと思います。
特に父親なんて、誰よりも悔やんだと思います。というよりかは、もう悔やむどころのレベルじゃない。
自分が育ててきた娘を、自分の無関心さで死なせてしまったこと
それが何よりですよね。

この映画の重要な部分は父親と子のお話だと言うこと。
そして重要なポイントは父親が自分の手で娘を育ててきたことを、私たち鑑賞者が忘れちゃいけないことと時代背景

「マッチ売りの少女」のリメイク版だけに、すごく深い映画でした。

本当は愛情表現が苦手なだけなのに、なぜか悪役に見えてしまう父親。
やっぱり心は幼くて、とても子供らしい娘さん。

男手一つ育ててきたわけですから、妻もいないのに、愛情表現なんてどうあらわしたらいいものか分からないわけです。
しょうがない...のかな。自己中心な時もあるから、しょうがなくはないか。


こんなに映画を語ったのは初めてです。
この映画を見る度にロジャーを嫌いになっちゃいそうです。
だって...ロジャーが...父親役なんだもん...(´・ω・`)

ロジャーやっぱり演技上手いですね!
結構歳をとっているから、演技も前より上手になったというか。

ともかく、私がここまで語れる映画なのですから、ぜひ一度は観てください。