[Why]ハイド、なぜ韓国から特によく出るか

笑って鬱憤飲み込む韓国人、主人公の二重性に共感

逸脱・欲望のままに表出…絶対価値消えた社会
人間の二重性が、すぐに商品、ジギル・ハイドがその証拠

よっぽどでなければ'化病'があるか…本心沸々と沸いても
表面では物静かに笑顔…韓国人、怒り積んで生きて

「二つの顔の男」ジキルと彼の分身ハイドが、新年早々から財閥3世に変身して帰ってきた。 .来る21日に初めて放送されるSBS「ハイド・ジギル、私」は、完全に相反し二人格を一体に備えた財閥3世（ヒョンビン）とサーカス俳優（ハン·ジミン）の三角関係を扱う。「ハイド・ジギル、私」と同じタイムゾーンにMBCで放映されるドラマ「キルミ、ヒルミ」は、2つでも足りず、7つの人格を持っ財閥3世（知性）がレジデントを愛するようになる。「ハイド・ジギル、私」の制作KPJのジャンジンウク代表は「ヒョンビンが演技する二人の男のうち誰が選択されるかに応じて、私たちの社会が優先する価値が何であるかを示すものとみられる」と述べた。

「ハイド・ジギル、私」の原作になったウェプトゥンもある漫画家イチュンホの「ジキルはハイド氏」では、金持ちで有名ですが、悪い男ジギルと優しい男ハイ両方がヒロインと三角関係を成す。 .漫画に続いて二つの地上波ドラマの主人公を同時に獲得した「ジキルとハイド」は舞台でも観客を集めている。 .昨年11月のライセンス公演10周年を迎え開幕した「ジキルとハイド」は、沈滞の沼に落ちたミュージカル市場で強固に巡航している。

二重マスク剥がしてくれるハイドに陥って

.最も普及した文化商品であるTVドラマとミュージカルで韓国人を捕らえた「ジキルとハイド」は、一人の内面に隠された二重性を露出する。二重人格の始祖は中篇小説'ジキル博士とハイド'のヘンリージキルだ。スコットランド小説家であり容認であるロバート・ルイス・スティーヴンソン(1850～1894)の同名小説(1886)で医学博士であり法学博士であるジキルは善と悪を分離やり遂げようと自身に薬品を注射して狂気に包まれたエドワード・ハイドとなる。

内面に隠されなければならない欲望の総合であるハイド(Hyde)は'、こっそり隠れなさい'という鬼ごっこ(hide-and-seek)で取ってきた名前だ。小説が発刊されたビクトリア時代英国は'日が沈まない'国であった。全世界に植民地を率いて享楽を謳歌した英国人は、見せかけ（虚飾）と虚礼虚式に陥っていた。スティーブンソンはこのような英国人の仮面をハイドを登場させて、はがして出した。当時の人々は押さえ込んだ欲望を表わすハイドを見て恥部が、あらわれる恐怖を感じた。

しかし21世紀に越えてきて、二重性は恐怖でなく共感を呼び起こして、人物を立体的に作る装置になった。多様な解釈が可能で不可解な魅力を感じることになる。映画、演劇、TVドラマ、ミュージカル、漫画など、すべての大衆文化で魔力を持った人物で登場する。海外映画にも40編以上作られた。ジュリア・ロバーツが出演したロマンス、ジム・キャリーが出てきたコメディ、ジキルが女性に出てくるエロ物まで、多様だ。演出家チョ・ヨンシンさんは"絶対的価値が消えた現代社会では、人間の二重性自体が商品"としながら"内と外が一致する人物は、かえって苦しく感じられて、逸脱の欲望を自然に見せる人物が愛されることになった"と分析した。

集団主義韓国、皆がジキルとハイド

内部の影と戦って時に屈服する人々を心理学では、'ジキルとハイド症候群患者'と呼ぶ。普通の人々は自分の中のハイドに屈服しないように、内的な葛藤を行う。外では節制された姿を見せるべきである韓国社会で、しばしば登場する悩みだ。怒りが積もってできる壺(Hwabyung)が、国際精神医学界に韓国的精神神経障害症状で正式登録された事実は、それだけ押さえ込んで生きる人が多いという事実を見せる。ウ・ジョンミンソウル白病院精神健康医学と教授は、"他の人々と同じでなければならないという同調社会(Conformity Society)の性格が強い韓国は、外では人と同じ姿を見られるが、中では、人と違う姿を持つようになる"として、"人々は、このような二重性を表わす大衆文化商品を消費して、代理満足を得る"と話した。ジキルとハイドは、二重性を自身の話で共感する、これらに情緒的なカタルシスを感じるようにするということだ。

特にミュージカルは現場で葛藤を歌で解消させると満足度が高い。 1990年ブロードウェーで超然としたミュージカル'ジキルとハイド'は、2013年再び舞台に上げられたが、1ヶ月もならなくて閉幕した程に、人気がなかった。だが、我が国では、同じ作品で10年目固定不変人気だ。パク・ビョンソン、さらにミュージカル編集長は"雷、稲妻が打ち下ろす舞台で、主人公一人で呼ぶ二重唱など、劇的な場面が多くて韓国観客が特に好きだ"と話した。

長い～記事で失礼しました

.韓国で唯一愛されるミュージカル「ジキルとハイド」のチョ·スンウ（左）とドラマ「ハイド・ジギル、私」

のヒョンビン。

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2015/01/09/2015010902845.html