コラム

お片づけが苦にならない秘訣

12月06日10時40分

提供:All about Japan

お片づけが苦にならない秘訣

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形や大きさをケースでそろえると、使い心地と美観効果でヤル気がアップ

 キッチン収納を、いつも最高の状態にするのは難しいことです。整理収納が上手な人は、いったいどうしているの? 素敵な収納のかげで、実は苦も無くできるこんなことをやっているのです。ポイントは、お片づけのステップとタイミング。

■お片づけステップ1:出す

 片づけようと思ったら、そこには何がしまってあるのかを確かめることから始めます。キッチンで毎日使っている引き出しなのに、案外知っているようで知らないものです。そのことは、引き出しからモノを全部出してみるとわかります。

 古賀さん宅は二人暮らしで、一般的な広さのキッチンです。それなのに、出してみて気がつくのは「なんでこんなにいっぱいあるの?」。そして、「これはもう使っていない」「持っているのを忘れていた」など、とりあえずしまってあったことがわかります。特に、食品の場合は好みに合わなかったり、変わったりしたことで、使いかけになることも。たまに使ってみようと思いたっても、すぐに見つからなければ、新しく買ったほうが早いと思ってしまうのです。

 結果として、同じようなモノや使いかけをそのまま放置して忘れる。すると、本当にしまいたいモノが入らなくて、引き出しに詰め込むか、他の場所に置かれることになります。その傾向がずっと続くと、モノが増える、見つからない、新しく買う、また増える、使いにくいという悪循環に陥って、あちらもこちらも片づかない状態になるのです。

 整理収納が上手な人は、悪い流れにならないように、早い段階で片づけるタイミングを自分でみつけています。

■お片づけステップ2:分ける

 整理収納がうまい人でも、いつの間にか不要なモノがしまわれていることがあります。そのことを日頃から意識しているかいないか。そこも大きなポイントです。収納に収まっていれば大丈夫だと、気を抜いていると怪しげなモノが溜まるのは、誰にでも起こることではないでしょうか。

 時には、何をどのくらい持っているのかを確かめて、種類別に分けることでモノの持ち方を点検します。そのときに、処分できるモノをどんどん外していくことも必要です。食品の場合は、消費期限が目安になります。いつか使うかもと思ったら、その日に使うのがベスト。とりあえず残すのは、片づけに費やす時間と労力を打ち消すのと同じです。

 捨てることに抵抗のある人にとっては厳しい作業になりますが、必要なモノだけになれば、しまうのも簡単になります。また、種類別に分けるのが苦手な人は、自分で区別がつく程度におおまかに分けるだけでOK。ただし、同じ種類のモノが他の場所にもある場合は、この段階でまとめておきましょう。

■お片づけステップ3:しまう

 お片づけの最後は、モノを引き出しに戻す作業です。ステップ2で種類別に分けたモノは、そのまとまりを崩さないようにしまいます。その際に、収納ケースを使って進めてもいいのですが、まとまりごとに位置を決めていけば問題はありません。手持ちの空き箱で代用してもOK。後日、ちょうどいい収納ケースが見つかったら、そのときに取り入れるといいでしょう。

 収納ケースで仕切りをするメリットは、3つあります。

・見つけやすい
・しまう分量の目安になって無暗に増えない
・定位置を決めやすい

 今回のお片づけで決めたスタイルで、しばらく使ってみてから、使い心地を微調整していきます。

 キッチンのように、使う目的と作業が決まっている場所での収納は、機能的であることが優先しますが、料理は毎日のことですので、少しでも気持ちよくできるようにしたいですね。必要なモノを出し入れするたびにウンザリするような景色では、料理のモチベーションにも影響しかねません。スルーッと軽やかに出し入れできる引き出しで、今日もおいしいご飯を作りましょう!

【収納:すはら ひろこ】

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合格分かっていても、なかなか出来ない~。でも、まず、物を減らす事から、叫びやらなくっちゃ!