来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王は17日午後、衆院本会議場で演説した。
国王は「2011年は国交樹立25周年に当たる。ブータン国民は特別な愛着を日本に抱いてきた」と強調。東日本大震災について「このような不幸から強く立ち上がることができる国があるとすれば、日本と日本国民だ」と述べ、満場の拍手を受けた。
また、国王は「われわれの物質的支援はつつましいものだが、友情、連帯、思いやりは心からの真実だ」と表明。国連改革についても触れ、「安全保障理事会拡大の必要性だけでなく、日本がその中で指導的な役割を果たさなければならない」と日本の常任理事国入りを支持する考えを改めて示した。(2011/11/17-12:45)
歓迎に「強い絆できた」=ブータン国王夫妻、小学校訪問-福島
国賓として来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃が18日、
福島県相馬市の桜丘小学校を訪問した。15日の来日以降、国王夫妻が東日本大震災の被災地を訪れたのは初めて。
歓迎行事では、児童を代表して6年の後藤香純さん(11)が「お二人に会えたことは私たちの励みになり、希望になります」とあいさつ。5、6年生が合唱や踊りを披露すると、国王夫妻は笑顔で拍手した。
ワンチュク国王は「ブータン国民を代表し、皆さんを励まし親愛の情を表すために来ました」と児童らに語り掛けた。
王妃は「今度来日する時は、必ず(桜丘小を)訪問します」と述べ、国王も「きょうここで強い絆ができた。また来たい」と笑顔で児童らに約束した。(2011/11/18-17:29)
