東京(CNN) 東日本大震災による福島第一原子力発電所事故で、原発敷地内の土壌から微量のプルトニウムが検出されたことが28日、明らかになった。また、2号機の建屋から外へ延びるトンネルにたまった水からは、毎時1000ミリシーベルト以上の放射線量が測定された。
東京電力は同日夜、原発敷地内で先週採取した土壌からプルトニウム238、239、240の3種類が検出されたと発表。過去に外国の核実験で日本に到達したプルトニウムの量と同じレベルであり、健康上のリスクはないとしたうえで、念のため敷地内と周辺での監視を強化すると述べた。
一方2号機では、タービン建屋の地下に汚染水がたまり、枝野幸男官房長官が同日午後、「格納容器内の水が何らかの経路で直接流出したと推定される」と述べていた。たまり水はさらに海側へつながるトンネルと立て坑で見つかり、高濃度の汚染が確認された。毎時1000ミリシーベルトは、作業員の被爆(ひばく)線量の上限の4倍に相当する。水が立て坑からあふれて海へ流れ込んだかどうかは不明だという。
水は1、3号機のトンネルと立て坑にもたまっている。1—3号機では燃料を冷やすための注水が続く。一方でたまり水の回収も進める必要があるが、2、3号機では回収した水を戻す復水器が満杯となり、作業は難航している。
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