こんにちは


最近、関東ではお昼に古畑任三郎の再放送をしている

改めて見てもスタイリッシュなドラマだ

プライベートが全く見えない田村正和だが、古畑任三郎という人物は実にキュート

痩身に黒いスーツ、キザで軽妙、あえて隙を見せつつねちっこく犯人を追い詰めて、幕切れは実に鮮やか

飄々とした古畑に対して犯人役は叙情的で、毎回強い印象を残す

現代でもこういうドラマが見たいものだ

でも三谷幸喜脚本で1番見たいのは、何度も言うけど「王様のレストラン」である

なんで再放送してくれないんだ


さて


日曜日に英検を受けた娘

ほぼ勉強もしていないのに、前日は友達と映画&カラオケに行って全然帰って来なかった

まあ娘にとってはなかなかない機会だから存分に楽しんで欲しいが、それにしたって勉強はどうするんだと思っていたら、夕食後の22時くらいからようやくテキストを開いた

開いたと思ったら、difficultとdifferentの違いって何だっけ?とか言っている(中3…)

非常に不安だが受けなきゃ合格の道はない

とにかく受けるんだ、受けることに意味がある、とにかくマークシートを埋めるんだ、もしかしたら異常に勘が冴えるかもしれない


ところで英検会場であるが、これまでは娘校で受けられたのに何故か今年から突然中止になった

よって外部受験となったのだが、会場まで1時間以上かかる、とある大学附属校である

もう少しこう…居住地とうまくマッチング出来なかったのか?ちゃんと地域を選んだんだけどね、まさかそこまで遠くに行かされるとは…

更に最寄駅から徒歩15分、バスは無い

平日は学生向けにバスが走っているらしいが、日曜は無いらしいのだ

徒歩15分なんて我々の足では25分かかるに決まっている、何故なら私はどんな靴を履いても足が痛いから、あと迷うから

まず電車の中で娘が「お腹痛い」と青くなり、とりあえず人の流れに着いて行って何とか会場に辿り着くも延々トイレにこもって出て来ない

ようやく教室に押し込むが「保護者の控室はありません」と言われ、2時間以上も外で時間を潰してこいというのだ


かくして私は、隣接している大学のサッカー場のフェンスにへばり付き、サッカー部員を眺めることになるのであった(チビッコ相手のサッカー教室的なイベントをしていた)

私「うーむ…やはり男は偏差値ではない、身長だな…」

私「これは単なるサッカーサークルではない、全員もれなく鍛えられた体軀、体育会系に違いない」

私「この大きな体にして、チビッコ達への優しさよ…ウチの息子とは全く違う」

私「それにしても日焼けして張りのある体とは美しいものだな」

女子高生を見る変態オジサンと何ら変わらない私である

次に屋外で開催されていた学生バンドの演奏を見る

私「うーむ…胸に響くものが何もない、しかしバンドマンのルックスは好きだ」

私「高校時代に付き合ってた軽音部の先輩、あの人もあんな髪型をしていた」

私「しかしアイツ、最後には二股かけてたんだよな…」

引き続き始まったダンスサークルのステージを見る

私「うーむ…やはり男は偏差値ではない、身長だな」

私「しかし一人ダンスサークルっぽくないあの丸坊主は何なんだ…?まるで高校球児じゃないか」

司会の学生が言う、「今日は特別に4年の先輩方が来てくれました〜!」

私「4年だと…?就職の方は大丈夫なのか?この大学だとどの辺りに就職できるっていうんだ…?」

私「それよりも丸坊主で就職活動は大丈夫だったのか…?それとも就活が終わったから丸坊主なのか…?」

しかし踊り始めた丸坊主くんの動きが素晴らしい

私「や、やるじゃないか丸坊主…滑るような足の動きだ」

そんな時、ポツポツと降り始める雨

瞬く間に土砂降り、更に強風でステージは中断

傘もさせずにとりあえず屋根のある場所に逃げ込むも、ポリエステルのパンツがびしょ濡れで肌に張り付く

私「ゲリラ豪雨じゃないか…さむい…寒過ぎる…」

数十分後、ようやく雨風が少し落ち着いたタイミングで娘を迎えに行く時間になり、

私「もう体が冷え切ってるから一刻も早く帰ろう、先ほどから鼻水が止まらぬ」

そんなわけで娘を置き去りにする勢いで、駅まで猛然と歩いた

そもそもこの会場での受験が判明した時点で、旦那に車での送迎を頼もうと思ったのに、取引先の結婚式で名古屋に行くとか言い出したのだ

私「君を結婚式に呼ぶメリットは何なのだ、身内でも上司でもないのに君が行ったとて、なんの箔付けにもならないだろう」

旦那「まあまあ偉いからな俺」

私「イヤそんなに偉くはないだろ」

旦那「日頃から俺を大事にしないからこういうことになるのだ」

私「ええい毎度毎度、肝心な時に役に立たない奴め」

腹いせに引き出物のバームクーヘンを娘と共に食べ尽くしてやったぜ

バームクーヘンて口パッサパサになりません?あまり好きじゃなかったけど、ムチャクチャ美味しかったのだ

私「ところで英検の答え合わせをしよう、さあ問題用紙を出しなさい」

娘「そう言われると思って、あえて自分の選択肢をメモして来なかった」

私「答え合わせを…したくない…?」

娘「合格か不合格かワクワクして待つ方が楽しいし」

私「コイツ…マジで勘で解いたな…」


そんなわけで酷い一日でした


おわり