フォンが寝た後、どうやら俺も寝てしまっていたようだ。
フォンが起きる前に起きてよかった。
面目は保てた。
フォンが起きると、少し元気になってくれたようだ。
もう大丈夫だとお礼を言ってくれた。
これから友人の家へと行くようだ。
誰の電話番号も分からないからである。
そして、俺にまた何やら紙に書いてくれた。
フォンの住所である。
タクシーの運転手に見せればここに来ることができるから、と。
今日日本に帰る前にもう一度会いたいから夜電話をくれと言われる。
俺は帰り際に一文無しのフォンに500バーツを渡す。
それだけあればタクシーで友人のところまで行けるであろうと思ったからである。
最初断られたが、無理やり渡す。
いざ、帰ろうとすると大問題が発覚する。
管理人が壊したドアノブのせいで、外側からドアが開けられない。
フォンと協力して謎を解明。
ドアノブを持って外に出れば問題ないことが分かる。
初めての共同作業であった。
そして、ホテルへ帰ると部屋で友人達は寝ていた。
そして、夕方からクアンと会い、ご飯を食べることになっていたようだ。
しかし、クアンが電話でお金ないから行けないという。
そこで俺たちはクアンの地元であるバンクアピへと向かうことにした。
今度は俺たちがもてなす番だ。
バンクアピへ行き、飯を食べる。
そして、俺はフォンに電話。
今から友人とご飯を食べるので、11時にまたカオサンに戻って電話してくれと言われる。
そして、再び安物市場へ。
そこで、クアンカップルを2人してあげることに。
友人と2人で買い物をしていると、また声をかけられる。
この2人は英語が上手すぎるうえに囁くように喋るので、
英語があまり得意ではない俺には少し聞きづらい。
どうにか話を聞いていると、昨日カオサンで俺たちを見たという。
そして来年日本へと行くから日本人と仲良くなっておきたいのだと。
さらには空港の近くに住んでいるから寄っていけと言う。
2対2でいいじゃんみたいなことを言っていた。
酒も入っていないのに積極的過ぎるので、
俺はドン引きしてしまい、英語分からないフリして友人へ丸投げ。
友人は電話番号を渡される。
その後クアンたちと合流して、この前の屋台に。
ここで俺は、フォンとの約束があるため、1人カオサンへ。
ホテルへ戻り、電話をかける。
しかし、友人と喧嘩してしまったため、残念だけど会えないと言われ、
そして空港でまた電話をしてくれと言われる。
1人で暇な俺はカオサンブラブラした後、
ホテルで荷造り。
そこに友人2人も帰ってきた。
最後に3人でカオサンをブラブラする。
そこで、ハロウィーンのときにクラブで出会った女の子と出会う。
明日日本に帰るというと、悲しそうな顔をされる。
これはもしかして...と思っていると知り合いチックな日本人旅行者出現。
ただの日本人好きであったようだ。
しかし、この娘に俺のタイ語が褒められる。
本気で勉強しようかなとも思う。
そうして、エアポートへタクシーで向かう。
必死に遊びきった10日間であった。
まるで精神と時の部屋に1ヶ月間いたかのようにも感じるほど濃い旅であった。