メイヨー家から昼にホテルへと帰る。

すると、友人はクアンのところから帰ってきていた。

昨日はクアンとピッポとディスコに行ったと言う。

俺たちが帰ってこないため、死んだかもしれないと思っていたらしい。

心配のあまりエム(女子大生)に電話して、今日一緒に大使館へ行ってくれと

頼んでいたようだ。

しかも、朝タクシーで帰る途中に事故現場を見たらしく、

バイク事故者のはらわたをぶちまけている姿を見てしまったらしい。

そして、「死んでたらそれを理由にみんなのお土産買わなくていいやって思ってたのに。」

と悪態をつかれた


本当に申し訳ない。

昨日もつくづく思ったが、携帯は必要だ。


そして、全然できなかったショッピングをするため、MBKへと向かう。

そして、まずご飯を食べる。

海外で幅を利かせるオイシイグループのラーメン店。

俺はトムヤンクンラーメンを食べる。

上手い。


買い物をするためMBKをクルクル回る。

そしてタイ人の自由さに笑いが止まらない。


客席で休憩する飲食店店員達。

向かいの店同士で嬉しそうにアイトークを交わす男女の店員。

商品の近くで飯を食うアパレル店店員。

カウンターに座って携帯電話で話している電気製品店店員。

カウンターの上でこっちを見ながら飯を食う携帯電話店店員。


ある意味感動。


買い物を終え、ホテルへ。

カオサンロードの露店でも買い物を。

そしてホテルで一休み。


その後、昨日クアンから誘われていたディスコへ向かう。


ディスコで、運命の再会。

前来たときに会った小池栄子似と相席。

向こうも覚えていてくれたようだ。

彼女の名前はフォン。

しばらくすると急に悲しそうに涙をこぼし始めた。

どうやら今日彼氏と別れてしまったようだ。

そのせいか酒も進んでいるようだ。

さらに激しく踊っている。

部屋へこないかと誘われた。

嬉しかったが、酔っ払ってるからだろうと思った。


この間のオカマレンジャー2の部隊が現れ、

俺の友人を囲む。

俺はフォンとひたすら話し続けたため緊急回避。

そして、フォンの元彼の友だちも現れた。

その友だちからペンと紙を借り、

俺に何か書いた紙をくれた。

携帯電話番号とe-mailのアドレスである。


フォンはトイレへ行き、そこにこの間の甲南大学生が4人くらいの日本人と共に現れる。

フォンが帰ってきて、言葉を交わす。

どうやら見た顔だったらしい。

フォンの友だちが彼のことを気に入っているらしく、

フォンの友だちの電話番号を彼に伝えようとしたとき、

事件は起きた。


フォンのバッグがない。


フォンは取り乱してしまう。

警察も現れるが、捜査の手際が悪い。

一向に見つからない。

辺りを見回すと元彼の友だち&レンジャーがいない。

犯人はどちらかか。

俺たちはレンジャーを怪しむが、フォンは元彼の友だちを怪しむ。

どうやらフォンに恋していて、迫ってきているが、断り続けている間柄であったようだ。


フォンと俺たち3人とクアン、ピッポはディスコを出てタクシーで警察へと行く。

セダンに7人乗った。

快挙だ。

警察へ行くと誰もいない。

どうやら全員ディスコへ向かってしまったようだ。


しばらくしてまたタクシーに乗る。

フォンの家へと向かった。

フォンの家へつくが、鍵がない。

そのため管理人は鍵を破壊した。

なぜマスターキーをもっていないのか。

やはりタイ人の考え方がよく分からない。


部屋へ入るとフォンは電話をし始める。

相手はどうやら元彼。

しかし、おかしい。

タイ語と英語と中国語が混ざって聞こえる。

フォンがパニクッているのか、彼氏がトリリンガルなのか。

後で聞いてみると、7つの言語を操れるらしい。

まさしく才女だ。

英語だけを聞いていると、フォンが彼のことをどれだけ好きであったのか分かる。

その間、ピッポと友人1人は落ちて寝てしまう。

クアンはトランプで遊びだしたり、空気の読めない行動を取り出す。

クアンが子供なのか、タイ人が適当なのか。

少なくとも俺は騒ぐ気になれなかった。

しばらくして、友人とクアンも夢の国へと落ちていった。


電話が終わると同時にピッポ以外起きる。

みんなで帰ろうとすると、俺だけフォンに待てと言われ、紙に何か書いて渡される。

彼女の部屋の電話番号とe-mailアドレスだ。

アドレスはディスコでもらったが、やはり酔っ払っていて覚えてなかったのだろうと

何も言わず受け取る。

そこで、少し話をすると一緒にいて欲しいと言われる。

失恋と盗難のダブルショックは相当だったのだろう。

俺もさっきまで死にたいと言っていたフォンが心配であったため、残ることに。


とりあえず、盗難されたカードを止めさせた。

母親の電話番号が分からないと泣いているので、大学へ行って聞くことを進める。

警察へ行っても分からないようだ。

どうやらこっちの警察は優れていないようである。


フォンが寝るまで隣で頭をなでていた。

眠くないと言っているが、泣き疲れて寝るまでずっと撫でてあげることにした。


タイでの少し儚い物語である。

ちょっとしたドラマの出演者気分であった。


まぁ、ヒロインと恋に落ちる役か、

それともヒロインが元彼と元サヤになるまでに出演するチョイ役かは分からないが。