ひまsunのブログ

ひまsunのブログ

講談師『日向ひまわり』の日常あれこれを書いています!

講談師になって30年。

お彼岸中日法要での高座を《掛け持ち》をするのは二度目となる。


今春、初めて経験し、

秋も掛け持ちすることになった ^_^

お寺さんはどちらも春の彼岸と同じ。


まずは中野の成願寺さん。



11時前にお寺入り。

控え室の前に素敵な看板が出ていた。



2014年から高座を与えていただき、

長いお付き合いをさせていただいていることもあり、

方丈さま始め、お寺の皆さまに温かく接していただくと

親戚の家にでも来たような心持ちになる。


13時から始まる法要の前、12時からの40分間が私の出番だ。


講談の時間に合わせて早めにお越しくださる檀家さんの顔ぶれは、

10年も通わせていただくと《寄席の常連さん》という感じで親しみがあり、

温かい心持ちで高座を務めさせていただいた。


読んだのは【安兵衛 道場破り】。

和やかな雰囲気の中でお付き合いいただき、楽しかった。


その後、法要へ。

春のブログでも綴ったが、

ご高齢の方丈さまが本堂へ向かわれるそのお背中は

小柄なはずなのに大きく見える。


春よりも足の運びがゆったりされたように感じたが、

「お辛そう。」

という悲壮な感じはない。

「ありがたい」という思いに包まれ、思わず手を合わせた。


続いて、荻窪にある願泉寺さんへ。



中野から荻窪までは電車で一本、10分程度。

この距離の近さが彼岸法要の掛け持ちを可能に。


願泉寺さんの出番は15時。

こんなにもベストなタイムスケジュール、あるだろうか。


ご住職さまと坊守さま(=奥さま)、門徒の方々が笑顔で迎えてくださった。


願泉寺さんにお伺いするのは5回目。

門徒さんとも顔馴染みに ^_^

本堂には小学1年生のかわいい女の子の姿もあった。


長めのネタを一席やろうかなと思っていたが、

【村越茂助 左七文字】に変更。

願わくば、

「講談、面白かった。」

とあの子にも言ってもらいたい。


女の子の様子を見ながら読み進めた。

門徒さんも一緒になって左七文字をお楽しみくださったので

ありがたかった。


続いて【野狐三次の木っ端売り】。

本堂は優しい雰囲気に包まれた。


高座後、門徒さんから

「楽しかったです。」

と声をかけていただき、嬉しかった。


帰宅後、坊守さまから嬉しいメッセージが届いた。


「本日は当寺にお越しいただき、ありがとうございました。

   クスッと笑えるお話、ほっこりするお話で

   皆さん大変喜んでいらっしゃいました。

   彼岸法要の参加人数が増えてきたのは、 

   ひまわりさんのおかげだね、と

   住職も感謝しております。

   また次の機会にもぜひ

   よろしくお願いいたします。

 季節の変わり目、ご自愛くださいませ。」


良いご縁に恵まれ、芸人として生かされている。

大切な皆さまとご一緒できる日を楽しみに、

一席一席大切に務めていこう。


ひまわり




今から約8年前、2016年2月2日。

敦賀法人会 女性部会の皆さまにお声がけいただき、高座を務めた。

 

以来、広報誌『ほうじん つるが』を送り続けてくださり、

そこには必ず、

「ひまわりさん、またお会いしたいです。」

というメッセージが直筆で添えられていた。

 

一度しかお会いしていないのにずっと覚えていてくださることが嬉しくて、

「またいつかお会いしたい。」

と思っていた。

 

福井県法人会連合会 女性部会連絡協議会主催の研修会。

毎年行われているこの研修会の令和6年度の企画・運営を行うことになったのが

敦賀法人会 女性部会の皆さまで、

何と私にお声をかけてくださり、再び敦賀へお伺いすることが決まった。

 

 

 

電話やメールで打ち合わせをするたびにワクワクが膨らんでいった。

再会の日を首を長くして待っていた。

 

前日が京都だったので一泊し、

翌日19日に特急サンダーバードに乗って敦賀へ。

 

会場へ到着して皆さまとお会いした途端、

お一人お一人のお顔をはっきり覚えているわけではないのに

空気というか雰囲気に懐かしさを感じ、

「あぁ、また来ることができたんだ、、、。」

胸の奥がじんわりした。

 

女性部会の皆さまと一緒に舞台確認をさせていただき、

お昼ご飯も同席させてもらった。

お喋りが絶えず、とっても賑やか。

気がつけば、お会いしていなかった8年という月日が

あっという間に埋まっていた。

 

いよいよ本番。

【野狐三次の木っ端売り】の後、続いて修業話。

最後は【山内一豊出世の馬揃え】を読んだ。

 

お客さま、温かくお付き合いくださり、ありがたかった。

準備を重ねてこられた敦賀法人会の皆さまにも喜んでいただき、

ホッとした。

 

女性部会には私と同世代の方は数人、親世代が多かった。

帰り際、控室にご用意いただいていたお菓子を袋に詰めて、

「これ、新幹線の中で食べて。」

と持たせてくださった。

 

花束とお土産をいただいていたのだけれど、

カントリーマアムとのど飴を受取った時、

何とも言えない優しい気持ちになって笑顔がこぼれた。

実家で味わう感覚と似ていた。

 

縁というのは本当に不思議だと思う。

切れてしまう縁もあれば、こうして繋がるものがある。

 

感謝の気持ちを忘れず、またお会いできる日を楽しみに頑張ろう。

次は8年後じゃなくて5年後、、、3年後だと嬉しいなぁ(笑)

 

ひまわり


↓ お花、元気に咲いてます!