夜の深さ。歌と問う。-20090919011627.jpg
『僕は何の為に産まれたんですか?
 あっ、あと。
外の世界はここより広いって本当なんですか?』


月曜20時は日テレで。
『世界まる見え!テレビ特捜部』は俺が毎週欠かさず見ている唯一の番組なんだ。
ライフワークの一つみたいな物かな。

現地のオンタイムとはなかなかのラグがあるけれど、『世界は実に興味深い』といった話が取り上げられると嬉しくて翌日は誰かに話たくなって仕方ないんだ。


俺は対話に関して広く浅くだけど、大体対応できる位全ジャンルの摘みは持っていると自負してるよ。
主な収集先は小説や雑誌、映画にドラマにバラエティー、対局で言えば漫画と新聞なんかもそうだね。
見聞を広げれば広げるほど世の中にはネタが転がってると最近気付いたわけで、忘却も暫しあれど大半は頭の端っこあたりに引っかかってたりするんだ。
それを地蜘蛛の巣を取る様に優しく且つ素早く引き出すわけ。

で、何で初めに丸見えの話をしたかっていうと、今回のザ・ベストが中国養熊所の話だったわけ。

物凄くショックだった。
知識として埋め込むには些かインパクトが強すぎるってくらいに。

別に熊が超好きって訳じゃないし、自然愛護・動物愛護に長けてる訳でもない。
ましてやプーさんなんか気持ち悪いくらいだ。
ただ、余りに養熊所の現状が酷過ぎて苦しくなっちゃったよ。


東洋医学はかつてから人体の自然治癒力向上や病を未然に防ぐ事を良しとしてきた節があると思う。
体質改善の健康法やツボ、気功なんかもその一貫だろ?
で、東洋医学というか中国医学で最も大切なポジションを担っているのはやはり漢方じゃないかな?
100gウン万円とかの薬だって存在してる位だから。

それで、やっと本題に戻るけど、どうやらその中の一つが熊の胆汁酸を胆嚢から抽出して精製するみたいなんだ。
漢方の本場中国でも希少価値が高くて値段も張るみたい。

そもそも胆嚢って肝臓の裏にあるわけだから取り出すとなると切開くらいしか無いと思うでしょ?
俺も死んだ熊から取るか、まぁ人間の事だから殺して取るかどちらかかな?なんて思ったんだけど、実際はもっとエグくて残酷だよ。そして、余りにも簡単で無機質で温度がない。


熊の胆嚢にチューブぶっ挿してそこから自動的に流れ出るシステム。
腹から出たチューブは熊が入れられている檻の外にある容器に溜まるんだ。
寝返りすら打てない様な小さな檻の外のね。

檻があるって事は生きているわけ、生まれてからずっと体にチューブを入れたまま何年もね。


成長段階で消化不良を起こす熊たちは、もちろん五体満足なわけもない。
全部が全部ってことでもないみたいだけど、成長不良やストレス性からの脱毛、人間で言えば人格崩壊みたいなことも珍しくないんだって。


気に食わないだろ?



1997年に動物愛護団体が養熊所の是非を問題提議して中国政府も非を認めたんだ、現在これ以上厩舎が増える事は法律上有り得ない話で既存の養熊所は減る一方。しかも中国内にそういった熊たちのリハビリ養護施設もあるとの話だったけど、まだまだ何百頭ものツキノワグマやヒグマが檻の中で暮らしている。
悲哀の声も本国で上がり出している為と、胆汁酸から取れる漢方の代わりになるハーブも50種類以上見つかってるんだって。

『良かった~』なんて簡単な事言ってたら正直切りがないよね。
牛も豚も鶏もミンクも魚も全部そういう話になってきちゃうからさ。


人間が生きて行く上で大きく括れば弱肉強食。
見方を変えれば残酷って少し都合が良いかな?

蝶の羽ばたきが竜巻になるなんて今の世の中余程の事がないと無理でしょ?

無意味だと思って止めるも良し、それでも可能性を信じて続けるも良し。


君基準で動く世界だってこの広い中に必ず存在するはずなんだ。